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2024年09月08日

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アシックス、仏ダッソー・システムズの本社内でパーソナライズされた中敷等を作製する実証実験をスタート

サービスイメージ

アシックスとダッソー・システムズ(フランス・ヴェリジー=ヴィラクブレー、パスカル・ダロズCEO)は、ダッソー・システムズの本社敷地内にテストスタジオ「ASICS Personalization Studio(アシックスパーソナライゼーションスタジオ)」を設置し、パーソナライズされた中敷などのフットウェア製品をオンデマンドで作製する新サービスの実証実験をスタートした。


このサービスは、ダッソー・システムズがもつ3D EXPERIENCEプラットフォームやバーチャルツインと、アシックスがこれまでスポーツで培ってきた知的技術を組み合わせることで、ユーザーの要求に応じて適切なタイミングで製品を提供できるプロセスを構築することを目指している。今回の実証実験では、生産オペレーションのテストやユーザー満足度調査などを行い、実用化に向けて課題を検証していく。


まずは、顧客一人ひとりの足形に合致しながら使用目的や嗜好にもかなうなど、個人に合わせた中敷を作製する。3D EXPERIENCEプラットフォーム上で計測した足形データをもとに、アシックス独自のモデリング技術により本来あるべき土踏まずの形状を予測し、弾性に優れた素材を使った高度な3Dプリント技術を活用して、立体的かつ厚みのある格子構造を重ね合わせて製造することで、優れた通気性と柔らかさをもたせる。さらに、部位に応じて硬さを変えていくことで、足への負担軽減をはかるリカバリーや、パフォーマンス向上に必要な機能性を付加することを目指す。


2025年以降に、このスタジオを日本国内に移送し、実用化に向けた検証を重ね、将来的には中敷以外のフットウェア製品への応用も検討していく。


両社は、2023年に戦略的パートナーシップ構築に向けた覚書を締結し、持続可能な新たな価値や体験を市場に提供するため協働している。アシックスは、将来ありたい姿を長期的な視点であらわした「VISION2030」において、「誰もが一生涯、運動・スポーツを通じて心も身体も満たされるライフスタイルを創造する」ことを目指す姿として掲げている。今回は、顧客一人ひとりの足形データやニーズに合わせてシューズの形状などをパーソナライズするという、アシックスが掲げる未来の実現を加速させる重要な取り組みのひとつ。


アシックスの富永満之代表取締役社長COOは、「アシックスパーソナライゼーションスタジオを通してダッソー・システムズと協業できることをうれしく思う。このパートナーシップを通じ、業界をリードする両社の先進的なテクノロジーや知見を駆使し、個人のパフォーマンスの最大化、および身体的負担軽減に寄与する製品開発を進めるなど、顧客一人ひとりに最適な価値を提供することで、健康的で豊かなライフスタイルの実現に貢献していく」とコメントしている。


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