㊧三澤氏の代表作「足の巣」の新たな表現方法が誕生(場所:New York、写真:Yuki Neo)、㊨三澤氏(写真:Yuri Nanasaki)
MISAWA SHOE DESIGNは、2022年4月に電子版で配信された、世界で活動する靴職人、三澤則行氏の半生を描いた「靴のカタチ〜靴職人 三澤則行の軌跡〜」(https://manga.thefaninc.co.jp/misawa/)」を書籍化し、2024年12月26日に販売開始した。
書籍版では、電子版収録の全8話に加えて、2024年に開催されたニューヨークコレクションでの出来事や三澤氏の代表作である靴作品「足の巣」の誕生秘話などを描いた最新話「セッション!!」や、三澤氏が恩師だと慕う城一生(たち・いっせい)氏とのスペシャル対談(Web記事)も網羅している。
さらに、実際に三澤氏の手がけた靴作品(約20点)やロンドン、ニューヨーク、パリ、シンガポールでの個展の様子も写真収録されているほか、漫画内で登場するシーンを当時の写真とともに振り返る「のりゆき小話」も書籍版限定で楽しむことができる。
価格は、本体価格1980円(税込)、242ページ(冒頭カラー10ページ+本編232ページ)、原作:中村旭宏、作画:モロトト、発行:The FAN、発行元:文彩堂出版。
三澤則行氏は、映画監督スパイク・リー氏を始めとしたハリウッド映画界や宮内庁において製作実績を持ち、さらに靴アートの製作を行うアーティストとしてもニューヨークやパリなど世界各地で個展を成功させてきた。なお、2025年5月には大阪・関西万博(TEAM EXPOパビリオン)で「未来の靴のカタチ」という展示発表を予定している。
三澤氏の主な受賞歴としては、2010年「International Efficiency Contest of Shoemakers(ドイツ国際靴職人技能コンテスト)」で金メダルと名誉賞の両賞受賞。2015年「第33回日本革工芸展」で文部科学大臣賞受賞。2021、2022年「GLOBAL FOOTWEAR AWARDS(アメリカ)」でBEST OVERALL WINNER(総合優勝)受賞。
また主な活動としては、2017年フランス‧カンヌ国際映画祭で展示会開催、2018〜24年宮内庁に納品(伊勢神宮「親謁の儀」など)、2020年天皇皇后両陛下より「御紋付銀手釦」を賜る、2021年TOKYO2020オリンピック開会式のパフォーマンスに靴提供、2023年NEXT ATOM for the future(手塚プロダクション監修)作品発表などがある。