ミズノスポーツメントール賞ゴールドに飛込の寺内選手、玉井選手らを指導した馬淵崇英氏――ライター賞最優秀賞は1964年のパラリンピックに焦点を当てた稲泉連氏が受賞

ミズノスポーツメントール賞ゴールドに輝いた馬淵崇英氏㊥。㊧はミズノスポーツ振興財団の水野英人副会長、㊨は祝福に駆け付けた寺内健氏
ミズノスポーツ振興財団は4月22日(火)、2024年度のミズノスポーツメントール賞およびミズノスポーツライター賞の授賞式を、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催した。
ミズノメントール賞は、国内外を問わず、選手の育成・強化に努め、優秀な選手を輩出している監督、コーチ、トレーナー、ドクターや、社会教育、地域スポーツの普及振興に貢献している生涯スポーツの指導者を顕彰する。ゴールド(1人)に賞状・トロフィーと副賞として200万円、シルバー(2~3人)には賞状・トロフィーと副賞100万円、メントール賞(10人)には賞状・トロフィーと副賞50万円が贈られる。
2024年度のミズノスポーツメントール賞ゴールドには、1989年に中国から来日し、長きにわたり飛込を指導。寺内健選手を約30年間指導し、オリンピックに6回出場。さらに小学5年から現在まで指導している玉井陸斗選手が2024年のパリ五輪で銀メダルに輝き、念願の‟オリンピックでメダル獲得”を叶えた馬淵崇英(すーえい)氏(日本水泳連盟/滋賀・立命館ダイビングコーチ)が受賞した。
馬淵氏は受賞の挨拶で、「上海から宝塚スイミングクラブのコーチとして来日し、‟どうしたら(オリンピックで)メダルを取れるか”を朝から晩まで考えてきた。先代の馬淵かの子さんの‟メダルを見るまでは死ねない”という言葉で、五輪に7回も選手を送り出して挑戦してきた。ずっとJOCからの‟頼む”という声が響いていたが、パリ五輪では諦められたのか聞こえなくなり、プレッシャーはなくなった。平常心でやればメダルを取れると言い続け、夢のメダルが取れた」と述べた。授賞式には、寺内健氏が駆け付け、玉井陸斗選手からはビデオメッセージが寄せられた。
メントール賞シルバーは、小林順一氏(日本パラスポーツ協会/車いすバスケットボール パラ陸上競技 JPSA公認上級パラスポーツ指導員・JSPO公認スポーツトレーナー2級)、根岸淳氏(日本馬術連盟/総合馬術ナショナルチーム監督)、友部静江氏(茨城県スポーツ協会/スポーツ全般 JSPO公認ジュニアスポーツ指導員・JSPO公認アシスタントマネジャー)の3人が受賞。
メントール賞は、山口隆文氏(日本サッカー協会/JFAアカデミー福島<女子>統括ダイレクター)、渡辺武弘氏(日本卓球協会/卓球女子ナショナルチーム監督)、村上晃史氏(日本トライアスロン連合/トライアスロンJOCナショナルコーチB)、杉原良依氏(日本エアロビック連盟/SKJエアロビックアスリートクラブ代表)、福島友子氏(東京都スポーツ協会/卓球JSPO公認卓球コーチ2)、河野秀樹氏(山梨県スポーツ協会/スポーツ全般 JSPO公認スポーツドクター)、藤森武氏(長野県スポーツ協会/ローイング ローイングコーチ1)、島津勝己氏(大阪府スポーツ協会/陸上競技 JSPO公認陸上競技コーチ4)、木村明彦氏(福岡県スポーツ協会/バレーボール JSPO公認バレーボールコーチ1)の9人が受賞した。

ミズノスポーツライター賞最優秀賞を受賞した稲泉連氏㊨。㊧は水野英人副会長