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2024年04月18日

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2022年度「ミズノ スポーツメントール賞」の表彰式が開催される――スピードスケートの髙木美帆選手ら育てたヨハン・デヴィット氏がゴールドを受賞

ミズノ スポーツメントール賞ゴールドを受賞したヨハン・デヴィット氏㊨とミズノスポーツ振興財団水野明人会長(ミズノ代表取締役社長)㊧

ミズノスポーツ振興財団は、4月20日にグランドプリンスホテル新高輪で2022年度「ミズノ スポーツメントール賞」および「ミズノ スポーツライター賞」の表彰式・記念パーティを開催した。


ミズノ スポーツメントール賞は、我が国の競技スポーツおよび地域スポーツにおいて、選手の強化・育成並びに地域スポーツの普及・振興に貢献した指導者を顕彰するとともに、優秀な指導者の育成を目的に、ミズノスポーツ振興財団が日本スポーツ協会、日本オリンピック委員会と共催で1990年度から制定しており、今回33回目を迎えた。


2022年度のゴールドには、日本スケート連盟前スピードスケートナショナルチームヘッドコーチのヨハン・デヴィット氏(43)が受賞し、トロフィーと副賞として200万円が贈られた。同氏は、2015年5月から7年間にわたりスピードスケートナショナルチームのヘッドコーチを務め、オランダ流の自転車トレーニングおよび科学的データに基づくトレーニングを導入し、日本チームを世界のトップレベルに引き上げた。


2022年北京オリンピックでは髙木美帆選手を直接指導し、1000mで金メダル、500m、1500mで銀メダルを獲得、チームパシュートでも銀メダルをもたらした。同大会では森重航選手も直接指導し、500mで銅メダルを獲得した。


表彰式で同氏は「私たちは7年間、国内トップクラスの選手を数多く指導し、その皆が私の誇り。彼らは選手として、人として成長を遂げた。そして成功は、さらなる責任を伴う。選手たちは競技やファン、日本スケート連盟、日本オリンピック委員会、さらには日本のロールモデルとなり、素晴らしい代表者となってくれた。私が目指すのは、選手が責任をもち、自分のすることに強い信念をもてるように指導すること。これは選手生活での正しい判断だけでなく、引退後の生活にも役立つ。私を、スタッフを、そして選手たちを信じていただきありがとう」と述べた。表彰式には髙木美帆選手も祝福に駆け付けた。


ミズノ スポーツメントール賞シルバーには、千葉県スポーツ協会推薦で50年以上にわたり地域のスポーツ推進に尽力している工藤矗氏(88)、日本陸上競技連盟の推薦で、男子20㎞競歩で世界選手権連覇を達成した山西利和選手を始め、中長期にわたり世界で活躍する選手を数多く輩出している内田隆幸氏(77、愛知製鋼アドバイザーコーチ)、日本スケート連盟推薦で、2022年北京オリンピックでフィギュアスケート銅メダルを獲得した坂本花織選手らを指導している中野園子氏(70、フィギュアスケートインストラクター)の3人が受賞、トロフィーと副賞各100万円が贈られた。


また、ミズノ スポーツメントール賞は、日本バスケットボール協会推薦で、桜花学園高校バスケットボール部ヘッドコーチの井上眞一氏(76)、全日本柔道連盟推薦(大阪府警察職員)で全日本柔道連盟強化担当コーチを務める古根川実氏(44)、全日本空手道連盟推薦(劉衛流龍鳳会会長)で日本女子団体形チームなどを指導している佐久本嗣男氏(75)のほか、群馬県スポーツ協会推薦の梅澤光枝氏(74)、埼玉県スポーツ協会推薦の塩野潔氏(77)、東京都体育協会推薦の丸岡近賀子氏(77)、滋賀県スポーツ協会推薦のNPO法人瀬田漕艇倶楽部指導者グループ、兵庫県スポーツ協会推薦の滝明子氏(83)、日本パラスポーツ協会推薦の増田和茂氏(71)の9人(団体)が受賞、トロフィーと副賞各50万円が贈られた。


「ミズノ スポーツライター賞」の最優秀賞は元フィギュアスケート選手の町田樹氏の「若きアスリートへの手紙――〈競技する身体〉の哲学」

ミズノ スポーツライター賞最優秀賞を受賞した町田樹氏㊨と水野明人会長㊧

スポーツに関する報道・評論およびノンフィクション等を対象に、優秀な作品とその著者を顕彰するとともに、スポーツ文化の発展とスポーツ界の飛躍を期待し、これからの若手スポーツライターの励みになることを目的に制定されている「ミズノ スポーツライター賞」の最優秀賞には、2014年にフィギュアスケート選手を引退し、研究者としてのセカンドキャリアをスタートさせた町田樹氏の「若きアスリートへの手紙――〈競技する身体〉の哲学」(山と渓谷社)が受賞、トロフィーと副賞100万円が贈られた。


町田樹氏は表彰式で、「20年間、競技者として活動し、引退後は学術的な視座から経験と学問知の2つの観点で考察し、この著作を若きアスリートに向けて書いた。コンセプトは、アスリートによるアスリートのための新しい哲学を開拓すること。現在は、大学教員として学びながら、日々研究している。競技者としてトロフィーを受ける機会はなかったので、今回の受賞は大変うれしい」と語った。


また優秀賞には、後藤創平氏の南京都高校ボクシング部監督の故武元前川氏の評伝「武元前川物語」(京都新聞社)が受賞、トロフィーと副賞50万円が贈られた。


ミズノスポーツ振興財団は、ミズノ創業者である水野利八氏の遺志により創立されたミズノスポーツ振興会(1970年9月創立)が、ミズノ前会長の水野健次郎氏の意思により創立されたミズノ国際スポーツ交流財団(1977年2月創立)を吸収合併し名称を変更したもので、2011年4月に公益財団法人に移行した。


「日本国のスポーツの振興に必要な事業を行い、もって国民の心身の健全な発達に資する」ことを目的にしている。同財団の持株は437万7710株で、この株式から生ずる収入が、スポーツの振興に役立てられている。


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