「日本の革企業 サステナビリティ認証」ロゴ最優秀作を受賞した橋本博之さん(中央㊧)と「日本エコレザー認定」ロゴ最優秀作を受賞した阿武広希さん(中央㊨)。㊧は日本皮革産業連合会立松進副会長、㊨は同森脇繁行副会長
日本皮革産業連合会(JLIA)は5月26日(木)、第103回東京レザーフェア開催中の都立産業貿易センター台東館で「日本の革企業 サステナビリティ認証」と「日本エコレザー認定」の2つのロゴの最優秀賞受賞作の発表および受賞式を行った。
冒頭、JLIAの森脇繁行副会長は「良質で安全な革・革製品を一般消費者に届けることを目標に、2つのロゴを公募した。レベルの高いデザインの応募があり、大いに盛り上がった」と挨拶した。
「日本の革企業 サステナビリティ認証」ロゴは、革と革製品のすべてのサプライチェーン(タンナー、製品メーカー、卸、小売業など)を対象に、サステナビリティの理念に基づいたSDGs活動を積極的に展開する企業を認証する新制度に使用する。一方「日本エコレザー認定」ロゴは、2009年から実施してきた人と環境に優しい安全・安心な革・革製品の認定制度の強化をはかり、一般消費者へのさらなる普及・浸透を目指して既存ロゴを一新するためのもの。
JLIAでは、今年2月から3月にかけて募集を行い、「日本の革企業 サステナビリティ認証」ロゴに407点、「日本エコレザー認定」ロゴに568点、合計975点の応募があった。審査の結果、それぞれ最優秀作1点(賞金50万円と賞状、トロフィー)、優秀作3点(同各5万円と賞状)を選出し、最優秀作の2点については、デザイン修正を加えて商標登録し、国内企業や国内外に流通する革・革製品に付けるとともに、Webやパンフレット、ポスター等に掲載して広く周知していく。
「日本の革企業 サステナビリティ認証」ロゴの最優秀作は東京都の橋本博之さんが受賞。優秀作は倉田浩平さん(大阪府)、島尻一成さん(沖縄県)、島田隆さん(東京都)の作品が選ばれた。
橋本さんは、「海外も意識して日本をイメージする“桜”とサステナビリティの“S”を組み合わせた。さまざまなパターンの中から目が留まる“違和感”があるものを突き詰めた」とロゴのデザインについて語った。
「日本エコレザー認定」ロゴの最優秀作は、大阪府の阿武広希さんが受賞。優秀作には大森幹さん(東京都)、東郷佑紀さん(東京都)、米谷颯太さん(神奈川県)の作品が選ばれた。
阿武さんは「JAPAN ECO LEATHERの頭文字のJELを1つのシンボルにまとめ、堂々とした存在感にしつつ、“日”という漢字にも見えるようにした」とデザインについて説明した。