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2025年04月18日

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「日本エコレザー」の認定レベルに「ゴールド」が新設される――3段階になり消費者も選びやすくなった

JEL認定ラベルの種類。㊧ゴールド(今回新設)、㊥シルバー、㊨ブロンズ

日本皮革産業連合会は、2009年から始まった日本エコレザー認定を、2024年4月申請分から「日本エコレザー(JEL=Japan Eco Leather)認定」に改訂(ロゴも変更)し、「シルバー」と「ブロンズ」の認定レベルを規定した。


そして、このほど環境と人にやさしい革製品の選択肢をさらに広げるための新たな一歩を踏み出し、消費者のニーズに応えて「ゴールド」認定を新設した。また、業界の近状を考慮してウェットブルーやクラストから製造した革や、色違いの革も申請がしやすくなるよう改訂。さらにJELラベルのデザインも変更しており、よりわかりやすい表示になった。これらによって、多くの革が適切な評価を受けることが可能となり、日本エコレザーの選択肢が広がる。


日本エコレザーとは、製品の製造・輸送・販売・消費・再利用・廃棄までのライフサイクル全体で環境負荷を最小限に抑えることを目的とし、基準をクリアして認定された革のことを指す。そんな安心・安全の日本エコレザーに認定された革には、大きく5つの特徴がある。


①天然皮革ならではの味わい=使い込むほど味わいが出てくる唯一無二の質感。
②徹底した安全基準=発がん性染料の不使用、有害化学物質を厳格に検査。
③快適な使用感=革独特のにおいが控えめ(臭気が基準を満たしている)。
④トレーサビリティの確保=適切に入手した原料皮から製造。
⑤環境に配慮した製造=排水・廃棄物を適正に管理する工場で製造。


そして、認定ラベルに表示された認定番号から、認定を受けた会社がわかる仕組みを導入している。


今回、新設された「ゴールド」認定は、ホルムアルデヒドが16㎎/㎏以下(シルバー、ブロンズは75㎎/㎏以下)、溶出金属のニッケルとコバルトは1.0㎎/㎏以下(シルバー、ブロンズは4.0㎎/㎏以下)、鉛含有量は90㎎/㎏以下(シルバー、ブロンズは計測なし)となっている。


日本エコレザーは、消費者に安心・安全な革と革製品を届けるために、当時の世界的な基準などを参考に2006年に制定された革の認定制度。2009年に認定制度が開始されて以来、日本エコレザーの認定件数は増加し続けており、2025年2月時点で革が868件、認定革を使った革製品が379件の合計1247件が認定されており、持続可能な素材として認知が広がっている。


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