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2025年02月19日

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ミドリ安全、国内初!厚労省ガイドラインに準拠したチェーンソー対策安全靴を新発売――林業プロフェッショナルの協力を得て開発 



ミドリ安全は、チェーンソー作業における重大事故を防止する安全靴「V9830C」を2024年11月21日から発売している。


同商品は、厚生労働省の「チェーンソーによる伐木等作業の安全に関するガイドライン」に準拠した国内初の安全靴で、送電線工事で伐採作業を手掛ける東京電力パワーグリッドおよびタワーライン・ソリューションの協力を得て開発された。


厚生労働省の統計(チェーンソーを用いた伐木作業安全マニュアル)によると、令和2(2020)年度の林業分野における労働災害の発生率は、1000人当たり25.5人と報告している。この数値は、全産業平均の約11倍で、最も高い水準となっている。


とくにチェーンソー作業における事故の実態として、平成30(2018)年から令和2年までの3年間で発生した林業労働者の死傷者数3865件のうち、約60%がチェーンソー作業に関連するものだった。被災部位としては下肢、特に大腿部から足首にかけての負傷が顕著となっている。同種の事故が継続的に発生している状況を踏まえ、抜本的な安全対策の必要性が強く認識されている。


こうした状況を受け、厚生労働省は令和2(2020)年1月31日、「チェーンソーによる伐木等作業の安全に関するガイドライン(以下ガイドライン)」を改正。ミドリ安全は、この改正ガイドラインに準拠した安全靴を国内で初めて開発した。


開発にあたっては、現場の声を重視し、林業・伐木作業の従事者や業界専門家との緊密な連携のもと、200足を超える実地テストを実施。その結果、高い安全性と作業性を両立した製品の実現に成功した。同社のチェーンソー対策製品は、チェーンソー作業向けヘルメット「SC-23(イヤーマフ、メッシュ面は別売)」、チェーンソー用防護手袋「MT-C」に次ぐ3つ目の製品となる。


シューズの前面から側面にかけソーチェーンの動きを停止させる特殊な切創防止材を内装。チェーンソーが靴に触れた際、繊維状の切創防止材が飛び出し、スプロケット(歯車)に巻き込むことでソーチェーン(チェーンソーの刃)の動きを停止させる。


切創防止材を内装したパーツの外側に、袋ベロを搭載。木屑や土などの異物が靴内に入りにくい構造になっている。


アウトソールは、屋外作業で実績のあるゴム1層構造で、土離れが良く、斜面の多い山林での作業でも高い耐滑性を実現。屈曲性にも優れ、屈み作業や昇柱作業で効力を発揮する。


さらに、JIS規格(超重作業用)に合格した超重作業向け鋼製先芯を搭載。耐衝撃性能200J、耐圧迫性能15kNの安全性を有している。


なお、同商品はチェーンソー対策の安全靴となり、チェーンソー以外(刈り払い機など)には対応してない。


サイズは24.0~28.0㎝(EEE)、標準価格は5万2140円(税込)。


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