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2024年06月28日

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EVE-Technologies、「靴」を揃える習慣を作る玄関マット「月極シューズパーキング」を販売開始――ナッジ理論をもとに開発された契約書付き



「面白いアイデアを形に」をモットーに、課題解決型のプロダクト「AQLOLO」の企画開発を行うEVE-Technologies(愛知県小牧市、土屋いづみ代表)は、駐車場がデザインされた白線に、子どもから大人までの靴3足分を並べることができる玄関マット「月極シューズパーキング」の販売を、6月18日から開始した。AQLOLOの公式通販サイト、amazonで販売をスタートし、全国の雑貨専門店で展開していく計画。価格は1980円(税込)。


月極シューズパーキングは、同社土屋貴詞専務の家庭でのある出来事がきっかけで生まれた。“靴を揃えなさい!”と言っても言うことを聞かない、土屋専務とその娘に対し妻のイライラが爆発。このままでは家庭不和も起こりかねないと考えた土屋専務が、3年の月日をかけて開発したものだという。


「家では靴を揃えないのに、なぜ幼稚園の下駄箱では靴を揃えるのか」という質問に土屋専務の娘は、「自分の名前が書いてあるから」と回答。それを受け、自分の場所であることがわかること、そして下駄箱のように仕切られていれば綺麗に靴を揃える行動に変わるのではと考え、試作品を繰り返し、駐車場のデザインに落ち着いたという。


土屋専務は「駐車場のデザインを採用したのはナッジ理論によるもの。ナッジ理論とは、人間の心理的特性や行動パターンを理解した上で、ちょっとした工夫や仕組みを活用すること。私も含め子ども達の意思決定をより良い方向へ導くのではと考えた。また、ここは自分の靴を置く場所だという意識づけも重要と考え、契約書も用意した」と話すように、簡易的な契約書も用意(包装紙にプリント、切って利用する)し、本物の月極駐車場のように子ども達へ契約書を渡す仕組みになっている。


発売1か月前に子どもが1~2人いる家族3組で実証実験をしたところ、場所の取り合いも起きず、3組の子ども達は決まった場所に靴を“停車”させるようになった。土屋専務は「契約書の存在が大きい。実証実験を重ね、子ども達はゲーム感覚で靴を揃える習慣がついた」と効果を実感している。


月極シューズパーキングは、特殊な布系素材でできており丸洗いも可能。現在は3人用の駐車場デザインだが、将来的には大型バスのサイズをデザインした業務用タイプも開発予定で「学童や幼稚園、保育園などに営業していきたい」としている。


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