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2024年10月09日

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笹川スポーツ財団、子ども・青少年(4~21歳)のスポーツライフに関する最新調査結果を発表――運動・スポーツ実施状況は低頻度群が微増の傾向

㊧4~11歳の運動・スポーツ実施頻度群の年次推移(全体・性別)※非実施群「過去1年間にまったく運動・スポーツをしなかった」/低頻度群「運動頻度が年1回以上週3回未満」/中頻度群「運動頻度が週3回以上週7回未満」/高頻度群「運動頻度が週7回以上」、㊨過去1年間に「よく行った」運動・スポーツ種目の年次推移(複数回答)/資料:笹川スポーツ財団「4~11歳のスポーツライフに関する調査」2023

笹川スポーツ財団は、2年ごとに国内の幼児から青少年まで(4~21歳)のスポーツの「実施頻度」や「実施時間」、「運動強度」などを調べており、今回2023年6月24日~7月21日に調査した最新の結果を公表。子ども・青少年のスポーツ実施状況について、ともに多少の増減はあったものの大きな変動はなかったと発表した。


同財団は、2017年から隔年で「子ども・青少年(4~21歳)のスポーツライフに関する調査(スポーツライフ・データ)」を実施している。全国の4~11歳、12~21歳を調査対象に、運動・スポーツの実施状況やスポーツ実施種目・頻度、習いごと、精神的健康、生活習慣など、国内の子ども・青少年のスポーツライフの現状を明らかにしてきた。


2023年の調査は、4~11歳(標本数:2400人)と12~21歳(標本数:3000人)の幼児から大学生・勤労者年代を対象とし、全国225地点より年齢別の人口構成比に近似するようサンプルを抽出(層化二段無作為抽出法)。調査では、調査員が各世帯を訪問し調査票を配布後、再度訪問し調査票を回収する「訪問留置法による質問紙調査(4~11歳では個別聴取法も併用)」を実施している。


2023年の4~11歳の運動・スポーツ・運動あそびの実施状況は、年1回以上週3回未満の低頻度群が2019年(16.4%)から2023年(18.6%)にかけて微増したものの、週7回以上実施している高頻度群は2019年(45.5%)から2023年(43.3%)にかけて微減した。


4~11歳のよく行った運動・スポーツ種目については、「おにごっこ」の実施率が57.2%で最も多く、2位がドッジボールで32.0%、3位が水泳で31.4%となった。


2023年の12~21歳の運動・スポーツの実施状況は、週5回以上1回120分以上かつ運動強度がややきつい以上のレベル4の割合は2019年(24.7%)から2023年(19.6%)にかけて減少傾向にあり、週1回以上週5回未満のレベル2の割合は2019年(20.3%)から2023年(22.3%)にかけて微増しており、週5回以上のレベル3もレベル2同様に微増している。


また2023年の12~21歳の直接スポーツ観戦率については、2021年から11.2ポイント増加し29.6%に増加した。種目は1位がプロ野球、2位が高校野球、3位がJリーグという結果になった。スポーツボランティア実施率は、2021年の9.9%から1.3ポイント増加し11.2%だった。しかし2015年の16.6%をピークに減少傾向が続いている。


同財団のスポーツ政策研究所政策オフィサーの鈴木貴大さんは、「運動・スポーツの実施状況は、子ども・青少年ともに多少の増減はあったものの大きな変動はみられなかった。一方、種目別の実施率ではコロナ禍の影響による増減が確認され、青少年のスポーツ観戦率やスポーツボランティア実施率にも同様の傾向がみられた。高頻度・高強度で運動・スポーツを実施する青少年ほど健康状態や生活習慣が良好であり、運動・スポーツを含む身体活動や睡眠などの生活行動の改善はメンタルヘルスの向上につながる。子ども・青少年の心身の健康維持・増進や生活習慣を整えることに対する運動・スポーツへの期待は大きい。子どもを取り巻く社会状況が変化する中、子ども・青少年が継続的に運動・スポーツに取り組める環境の整備が求められる」とコメントしている。


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