「デサント」の「MoveWear(ムーブウェア)」カテゴリーからユーティリティアウトドアシューズ「MODULARIZE(モジュラライズ)」が登場――高スペックで快適、そしてファッションにも合わせやすい
MoveWearのハイスペックプレミアムコレクション「DESCENTE ALLTERRAIN 81(デサント オルテライン エイティワン)」の足元にフィットするシューズを日本、韓国、中国で販売
デサントジャパンは、「デサント」ブランドの純競技以外の商品カテゴリーである「MoveWear(ムーブウェア)」から、シューズの新製品、「MODULARIZE(モジュラライズ)」を発売した。
同社は、MoveWearのハイスペックプレミアムコレクションである「DESCENTE ALLTERRAIN(デサント オルテライン)」を強化しており、アパレルでは2023年2月からアウトドアスポーツウェアの「DESCENTE ALLTERRAIN 81(デサント オルテライン エイティワン)」と、デイリーユースウェアの「DESCENTE ALLTERRAIN I/O(デサント オルテライン アイオー)」の2つの新コレクションを登場させた。
シューズは、ファンクショナルフットウェアを目指すフェーズ1として、2023年春夏から防水設計のスニーカーシリーズ「Wayser(ウェイサー)」を、続く秋冬からはDESCENTE ALLTERRAINコレクションの足元に対応する透湿防水機能を取り入れた「VERTHER(ヴェルサー)」を、そして積寒地に向けたウィンターブーツコレクションのD.Trace(ディー・トレース)を発売し、セルスルーも好調に推移している。

MODULARIZE(モジュラライズ) 2万4200円(税込)/MoveWearから登場したユーティリティアウトドアシューズ。㊧ブラック、㊨ネイビー

MODULARIZEのブラック

MODULARIZEのネイビー
そして、2024年からのフェーズ2として、「デサント」ブランドのスピリットマークの認知度を上げる取り組みの一環で、DESCENTE ALLTERRAIN 81の足元に対応するMODULARIZEを開発し、D to Cでの訴求を強めて、日本を始め韓国、中国の3カ国で販売していく。
都市を基点に“どんな環境下でも頼りになるシューズ”のためにオリジナルのアウトソールおよびミッドソールを伊ヴィブラム社と共同開発
新製品開発のベースとしたのは、Technical Utility(テクニカル ユーティリティ)とTechnical Mode(テクニカルモード)。汎用性の高い機能性をテクニカルな手法で製品に落とし込むTechnical Utilityと、定番のシューズの形状をテクニカル手法で表現するTechnical Modeによって生み出されたMODULARIZEは、“ユーティリティアウトドアシューズ”として訴求していく。モデル名の“MODULARIZE”とは、建築物や家具のように規格化された部品(Module=モジュール)で商品を組み上げていくさまを表現しており、そして、これが「デサント」らしさの源にもなっている。
プロダクトストーリーの基点となったのは、東京やニューヨーク、ロンドン、北京といった世界の大都市。いずれも大きな公園を始めとした自然が近くにあり、冬には雪も降る。そうしたさまざまな環境下でも頼りになる、そして都市と自然を行き来できるニュートラルな位置づけとし、DESCENTE ALLTERRAIN 81の足元に合った“快適で、さまざまな用途に使える”シューズを開発した。

ミニマルながらテクニカルなアッパーと幾何学的な外観でデザインされた厚めのソールで“都市と自然を行き来する”「DESCENTE ALLTERRAIN 81(デサント オルテライン エイティワン)」のアパレルに合うシューズに仕上げている
ひと目見て感じるのは、GIOMETRIC(幾何学的な)外観でデザインされたソールのゴツさ。そして、これはデサントジャパンがヴィブラム社(イタリア)と直接やり取りをして生み出された。特徴的なのは、“VIBRAM SOLE SYSTEM”により、これまでのアウトソールだけでなくミッドソールもヴィブラム社製となっていること。
とくにミッドソールは、外側が硬く、内側は柔らかい特殊配合で、機能性に優れるとともにソリッドなデザインで目を引き付ける。「デサント」オリジナルデザインを共同開発した証として、ミッドソールには「デサント」のスピリットマークと「ヴィブラム」のロゴが入っているという稀有なシューズに仕上がっている。
透湿防水機能とヴィブラムメガグリップソールの搭載で急な天候の変化にも対応。ヴィブラム ライトベース テクノロジーで軽量化もはかる

㊧アッパー表面は撥水加工され、メンブレン搭載による透湿防水機能をもたせている。㊨アウトソールは濡れた路面にも対応するVIBRAM MEGAGRIPを牽引力に優れるトラクションラグ仕様で搭載
アウトソールは、濡れた路面にも対応するVIBRAM MEGAGRIP(ヴィブラムメガグリップ)を牽引力に優れるトラクションラグ仕様で搭載。さらに、ベースの厚さを半分にしたVIBRAM LITEBASE(ヴィブラム ライトベース)テクノロジーにより、重量は最大で30%軽量化されている。
アッパーは、これまでの「デサント」ランニングシューズ同様、メッシュを伸縮する部分としっかりサポートする部分、そして通気のための部分を設定したパターンで組み合わせたうえ、メンブレンを使って透湿防水機能をもたせているため、天候を気にせずに履くことができる。

㊧シューレースの前部1/3は伸縮性のあるエラスティックで固定されている。また、トウスプリングが低めのためファッションに合わせやすい。㊨サポート性を考慮したサイドパターン。踵部には脱ぎ履きの際に便利なプルストラップを配置
また、「ランニングシューズのトウスプリング(つま先の上がり)の高さはコーディネートに合わせにくい」という問題を解決するため、コンフォート性を追求したオリジナルラストを採用したうえで、トウスプリングを低めに設計してファッション性も高めている。
脱ぎ履きが容易でフィット感の調節がしやすいオリジナルシューレースシステムをさらに使いやすい仕様にアップグレード
日本と同様に、韓国や中国も生活のなかで靴を脱ぎ履きする機会が多い国として知られる。そのためMODULARIZEには、脱ぎ履きしやすくフィット感の調節が容易なオリジナルシューレースシステムを採用している。このシステムは、自転車からランニングに移る際に素早く靴を履かなくてはならないトライアスロンの競技特性から生まれたもので、「デサント」のトライアスロン用シューズ「DELTA(デルタ)」のために開発され、WayserやVERTHER、そしてD.Traceにも引き継がれた技術。そして今回のMODULARIZEには、甲が低いユーザーの「余ったシューレースをどうするか」という悩みの解決策として、サイド部に余ったシューレースを留められるフックが設計された。

㊧脱ぎ履きしやすくフィット感の調節が容易なオリジナルシューレースシステム、㊨共同開発の証としてミッドソールと同色の「デサント」のスピリットマークと「ヴィブラム」のロゴが入っている。また、内側履き口下には余ったシューレースを引っ掛けられるフックを設計