
発表会に登場した市山翼選手㊨とプーマジャパン安藤悠哉氏㊧
プーマジャパンは、「プーマ」のブランド史上最速のランニングシューズ「FAST-R NITRO ELITE 3(ファスト アール ニトロ エリート スリー)」を5月28日(水)から本格発売した。価格は3万8500円(税込)。なお、4月25日(金)から数量限定で発売した先行カラーは完売している。
メディア発表会でプーマジャパンのマーチャンダイジング本部安藤悠哉氏は、前作のFAST R NITRO ELITE 2からのアップデートポイントについて、「軽量化とミッドソールに使用しているフォームの改良」を挙げた。
重さについては、前作より約95g軽量化し、約170g(27.0㎝)を実現。2層構造のミッドソールには、新開発のNITROFOAM ELITE(ニトロフォーム エリート)を採用し、さらなるクッション性と反発力を発揮する。エネルギーリターン率は、前作の89%から93%に向上している。
また、前足部からつま先を突き抜ける形状で搭載されるカーボン製のPWRPLATE(パワープレート)が、高い推進力とエネルギー効率を高める。アッパーは、軽量なULTRAWEAVE(ウルトラウィーブ)で、通気性やサポート性を兼備。アウトソールのPUMAGRIP(プーマグリップ)は、あらゆる路面でグリップ力を発揮する。
FAST-R NITRO ELITE 3は、アメリカ・マサチューセッツ大学アマースト校による研究で、ランニングエコノミー(一定のスピードで走った際にどれだけ少ない酸素量で走れるかを示す指標)を、FAST R NITRO ELITE 2比で3.15%向上させることが実証された。これは3時間でフルマラソンを走るランナーの場合、最大4分30秒以上の記録短縮が期待できると報告されている。
研究を主導した同大学のWouter Hoogkamer(ウォーター・フーグカマー)准教授は、「テストを受けたランナーすべてが、FAST-R NITRO ELITE 3着用時の走行効率が最も高い結果を示した。実験室で得られたこの数値の改善は、実際のレースタイム短縮にも直結する」と述べている。
発表会には「ベルリンマラソンで日本新記録を視野に入れている」というプーマ契約アスリートの市山翼選手が登場。「軽さはとても重要なポイントなので、FAST-R NITRO ELITE 3の軽量化は競技力向上につながると思う」と話した。さらに「前作と比較して反発性が高くなったので、スピードを求める(駅伝の)10㎞や15㎞の区間などでも注目されそう」と語った。