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2024年04月18日

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連載【いちがいもんの独り言㊼】今回は学販シューズのおはなし

常連のお母さんが申し訳なさそうに、新中学生のお嬢さんを連れてこられました。「学校指定の上履きと体育館用と通学用を買ったのですが、合っていないようなので、こちらで買ったのではないのですが、みていただけませんか」と…。一限さんならお断りするかもしれませんが、ずーとご贔屓にしていただいているお母様。他にもお客様がおられましたが、喜んで見させていただきました。


お嬢さんは22㎝の細い足なのに、どれも23(汗)。私は、スクールや職域関係の靴は大きめ広めが多いと感じています。なのに、中学生の女の子の足にそんな成長分が必要なわけないでしょう。しかも作りに?がつくものも多い。どうやってもしっくりとはいきません。


それから、最近は土足の学校も増えているのに、その学校は土足禁止で、下駄箱の前で立ったまま一瞬で履き替えないといけません。40年以上昔の私たちの子ども時代とまったく変わらない旧態依然とした環境。その上、子どもたちに合わない靴を無理矢理指定するっていつの時代?生徒のことを少しでも考えているの?って思います。イジメにもちゃんと向き合っていないのに、表面化し難い足元のことなど眼中にないのでしょうね。国のお偉いさん、教育委員会をペレストロイカしてくださいよ。


渋々妥協して、コブコブのゴム紐で紐靴は調整。早くサイズを小さくしてください、今度それで合わせましょうとしか言えませんでした。次は当店で購入したいと言われ、手配できるものもありましたが、調べると、学販ではえらく安く売っているモノもあるんですね!


お客様が教師や学校関係者の方だと、このようなことをすごくお話します。ご自分の足元については納得されるのですが、学校の靴環境についての反応は…、ほぼほぼ薄いです(泣)。当店の学校関係のお客様が読まれないことを願っています(笑)。


【松下誠氏のプロフィール】
シューズコンフォートアドバイザー。広島県福山市でシューズの販売を通して足と靴に関するアドバイスを行っている「シューズラボCue(キュー)」を経営。なお、“いちがいもん”とは広島の方言で「頑固者」を指す。


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