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2022年05月16日

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「熊谷登喜夫:軽やかに時を超えた靴デザイナー」展が京都服飾文化研究財団(KCI)ギャラリーで開催中

会場風景はすべてⒸ京都服飾文化研究財団、福永一夫撮影

公益社団法人京都服飾文化研究財団(KCI)は、デザイナー熊谷登喜夫氏(1947-87)の生誕75周年となる2022年、KCIギャラリーで「熊谷登喜夫:軽やかに時を超えた靴デザイナー」展を開催している。会期は6月24日(金)まで。


1980年代、ユーモアと創造力にあふれたデザインの靴を次々と発表し、足元のファッションを彩ったデザイナー、熊谷登喜夫氏。服のデザイナーとしてキャリアをスタートした熊谷の才能と情熱は靴のデザインにおいても発揮され、80年代を代表する靴デザイナーのひとりに数えられる。


本展では、自身のブランド「トキオ・クマガイ」で発表した靴を中心に、KCIが収蔵する18世紀から現代までの靴を展示し、西洋における靴の歴史と熊谷氏の創作との接合を試みている。熊谷氏は惜しくも40歳で夭折し、35年が経過した。パリに3店舗を有した実績をもち、世界が認めた熊谷氏の靴を改めて紹介する展覧会になる。KCIでは、熊谷氏の生前から「トキオ・クマガイ」の作品を収集し、没後には1980年代からの優品を含む700点を超える作品の遺贈を受けている。

トキオクマガイのシグネチャーである動物モチーフ。グレーのカーフスキン。ネズミをかたどったデザイン(1983年秋冬、イタリア製)、白のカーフスキン。白鳥をかたどったデザインのハイヒール(1984年秋冬、日本製)、赤と黒のパテントレザー。テントウムシのモチーフ(1985年頃、日本製)

【展覧会名:収蔵品紹介33 熊谷登喜夫:軽やかに時を超えた靴デザイナー】
会場=KCIギャラリー=京都市下京区七条御所ノ内南町103▽会期=1月31日(月)~6月24日(金)▽開館時間=9:30~17:00▽休館日=土・日・祝日(ただし2月23日は開館)▽入場料=無料▽出展作品=トキオ・クマガイの靴38点、靴のデザイン画、時計など5点。18世紀~現代までの靴15点(会期中一部展示替えあり)
※本展は完全予約制です。予約方法、新型コロナウイルスの感染症への対応については、KCIウェブサイト(https://www.kci.or.jp/)を参照してください。


【熊谷登喜夫氏略歴】
文化服装学院在学中の1968年に、新人ファッション・デザイナーの登竜門となる第24回装苑賞を受賞。70年に渡仏し、フリーランスのデザイナーとして活動し、イタリアのフィオルッチとの仕事を契機に靴のデザイナーに転向。81年にパリのヴィクトワール広場にシューズ・ブティック「トキオ・クマガイ」をオープン。婦人靴のほか、服やアクセサリーも取扱い人気となる。


ブランクーシやカンディンスキーといったアーティストの作品から着想を得たシリーズに始まり、83年からはネズミやキツネ、シマウマの姿をしたパンプスやブーツが注目を集めた。その後もレーシングカー(84年)、仮面(85年)、果物や花(86、87年)など、ウィットに富んだデザインを発表。顧客にはダイアナ妃やステファニー・ド・モナコら王室女性も含まれた。一方、日本ではメンズのファッション・デザイナーとしてデビューし、80年に「トキオ・バイ・ドモン」の名でコレクションを発表。83年には東京のトキオ・クマガイ・インターナショナル設立と、翌年のアパレルメーカーのイトキン傘下への移行を経て、「トキオ・クマガイ」の商品が日本で販売されるようになる。


84年に東京・代官山とニューヨーク・マディソン街に、85年にはパリ・グリュネル通りにブティックをオープン。87年に第5回毎日ファッション大賞を受賞するなど、順調にビジネスを拡大していたが、同年10月、パリで40歳という若さで死去。フランスの新聞、ル・フィガロは「〈靴〉はそのユーモリスト熊谷登喜夫を失った」と報じた。アシスタントとして長く熊谷氏を支えていた永澤陽一氏、日本でのブランド展開に携わっていた松島正樹氏が後任デザイナーに指名され、ブランドは92年まで存続した。


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