連載【いちがいもんの独り言 67】 備後・福山のシンボルを紹介します――「福山城」

ライトアップされた福山城
福山には、広島化成、福山ゴム工業、そして備後圏にはニチマン、スピングルカンパニーがあります。そんな備後・福山のシンボルは、福山城と薔薇と鞆の浦。そのなかから今回は、福山城にスポットを当ててみます。
福山城は簡単に説明すると、徳川家康が西方の外様大名を押さえるために、いとこの水野勝成を城主にして作らせた西の要の城です。そのため、10万石には似つかわしくない100万石クラスの城で、遠くからでも威風堂々と見えるように天守閣が大きく設計されています。
他の城にない特徴として、城の北面が総鉄板貼りになっています。理由は地形上、北側は砲撃が届く距離にあるので鉄板で防御力を上げるためです。
オリジナルの福山城は、残念なことに福山空襲で屋根に引っ掛かった一発の焼夷弾のため消失しました。姫路城は、屋根を破って内に落ちた焼夷弾が不発だったため助かりました。なんというか…、好運と悲運は紙一重ですね。丸の内とともに残ってれば、姫路城と並ぶ日本を代表する城郭でした…。

総鉄板貼りになっている城の北面