中距離プロチーム「阿見 AC SHARKS」の3選手。左から楠、飯島、田母神の各選手
アキレスは、米国ランニングシューズブランド「BROOKS(ブルックス)」によるNPO法人阿見アスリートクラブ(楠康夫理事長、以下阿見AC)とスポンサー契約を締結し、4月から誕生した日本陸上界初の中距離専門プロチーム「阿見AC SHARKS」(楠康成選手、飯島陸斗選手、田母神一喜選手が所属)のサポートを開始する。
阿見ACは、茨城県稲敷郡阿見町周辺をベースに、今年で活動20年目を迎えた日本屈指の陸上競技クラブ。2019年の会員数は2039人(定期練習会306人、教室会員179人、応援・支援会員173人、イベント会員1381人=重複あり)で、「子どもから大人まで元気にかけっこ」を理念に、17のコースと年間250日の指導を核として活動している。クラブ最大の特徴は「世代間育成システム」で、遊びとしてのかけっこが、競技スポーツとしての陸上競技となり、健康のための生涯スポーツになるまでの指導と環境を提供している。
今回の阿見AC SHARKSの誕生のきっかけとなったのは、こうした阿見ACの理念と、日常のランニングが身体と心に良い変化を与える“RUN HAPPY”をブランドアイデンティティとする「ブルックス」の考え方が融合したこと。
現在、日本の陸上競技は駅伝やマラソンに偏りすぎ、中学から実業団まで駅伝をやらないと中距離(800~3000m)ができない環境にある。日本人中距離選手が世界を舞台に戦うための指導環境を整えた選手育成システムを構築しトップチームを創造することは、日本陸上界で中距離選手が育ちにくいという問題に一石を投じるもの。阿見AC SHARKSは、中距離競技者を受け入れる実業団が少ないなかでの新たなプロ陸上競技選手像の確立を目指す。
阿見AC SHARKSの練習拠点は、世田谷区用賀の駒沢公園陸上競技場や渋谷区の代々木公園陸上競技場など都内中心に置き、外部委託指導者に男子800m元日本記録(1分46秒16)保持者の横田真人氏、元東日本実業団男子800m優勝者で、安全で効果的なトレーニングプログラムを計画・実行するストレングス&コンディショニングのスペシャリスト、マロン アジィズ航太氏を迎える。
「ブルックス」は走力やスピード、トレーニングシーンに合わせて使い分けできる幅広いシューズのラインアップを持っており、阿見AC SHARKS所属の3選手はスパイクを履くレース以外で「ブルックス」のさまざまなシューズを履く予定。また3選手へのシューズ、ウェア提供などのスポンサー契約と並行して阿見ACの各世代選手へのシューズ提供や、各種陸上教室、イベント等でも積極的に連携をはかる予定。