
Hyundai Department Store Co.,ltd.のジョン・ジヨン代表取締役㊧とパルコの川瀬賢二代表取締役兼社長執行役員㊨
パルコは、韓国の大手百貨店「現代(ヒュンダイ)百貨店」」(Hyundai Department Store Co.,ltd.)と戦略的協業に関する基本合意を締結した。
これにより、韓国ファッションブランドやエンタテインメントなど、Kコンテンツを日本で展開するだけでなく、これを足掛かりに将来的に日本のファッションやカルチャーをアジアのトレンド発信地・ソウルを通じてアジアへ、そして世界へ発信されることを狙う。
これにあわせ5月10日(金)~7月28日(日)の期間、「NOICE」を皮切りに「EMIS」「Matin Kim」「MSCHF」など、韓国ファッションブランドのポップアップイベントを渋谷PARCOで開催する。
韓国は、K-POPアーティストや韓国ドラマが世界中で評価を受けているように、ソウルを起点に海外へ発信する力の強いアジアの情報発信都市。パルコは、東京カルチャーを発信する渋谷PARCOを起点に、国内外へパルコのブランド価値を高めることを目指しており、アジアの情報発信都市であるソウルは戦略的に重要な都市であると考えている。世界の観光客を魅了する情報発信都市・渋谷とソウル。この都市に位置する渋谷PARCOと現代百貨店が協業し世界への情報発信力をさらに高める。
渋谷PARCOは、デジタルネイティブ世代であるミレニアル世代とZ世代(MZ世代)がメイン客層。彼らは、生まれながらにしてインターネットに触れ、国境を越えた価値を共有できる世代。現代百貨店は、韓国でこのMZ世代へのアプローチに注力する百貨店であり、特に2021年2月にオープンしソウルの新たな観光スポットとなった百貨店「THE HYUNDAI SEOUL」(ザ・ヒュンダイ ソウル)は、一部では“韓国の渋谷PARCO”と呼ばれるほど渋谷PARCOと同じく、ラグジュアリーブランドと、次世代の若きトレンドブランドの共存、カフェやエンタメなどが融合しており、パルコと現代百貨店は共鳴する部分がある。
今回の基本合意締結により、日本への韓国コンテンツやカルチャー展開はもちろん、将来的には渋谷PARCOおよびパルコのエンタテインメント事業を軸に、韓国マーケットに向け、渋谷PARCOを基点に開発するトーキョーカルチャーや日本発のコンテンツを韓国で展開することも検討段階として取り組んでいきたいと考えている。
現代百貨店(Hyundai Department Store Co.,ltd.)は、全国に16の百貨店を運営している韓国の主要百貨店チェーン。親会社は現代百貨店グループ。とくに2021年2月にオープンしたTHE HYUNDAI SEOULは、従来の伝統百貨店の成功方式の代わりに「リテールセラピー」という概念を極大化。販売面積を減らし、自然にやさしい空間を破格的に構成したことで、「未来型百貨店プラットフォーム」を提示したという評価を受けている。