2021年7月5日 企業 クスカ、“裂き織り”の技法を駆使したスニーカーを発売 絹織物の日本最大の産地である京都・丹後で、オールハンドメイドにこだわった商品を製織・販売するクスカ(1936年創業、京都府与謝郡与謝野町、楠泰彦代表取締役)は、江戸時代中期から存在するリユース性に優れる“裂き織り”を駆使した生地を開発し、その生地を大阪市浪速区の靴メーカーで製靴したスニーカーを発売した。 “裂き織り”は、擦り切れたり汚れたりして使えなくなった着物や洋服をほどき、布の状態に戻し、それを1㎝程度に裂いて横糸に入れて織り込む技法。 今回は、その技術を使いながら実用性を出すために、織り機からクスカで開発し、裂き織りの古布とポリエステル糸を中に織り込んだ耐久性のある生地を製織し、スニーカーのアッパーに使った。 裂き織りの生地をより活かすために、1954年創業の高級婦人靴メーカー、インターナショナルシューズに製靴を依頼し、それぞれの手仕事と異なる地場産業がタッグを組んで新たなモノづくりの姿勢も表現した。 商品(KUSKA SAKIORI スニーカー ブラック)は、裂き織りの素材感に上質な牛革を合わせ、ビジネススタイルでも履けるミニマルなデザインに仕上げた。カラーはオールブラックのみ。サイズは25~28㎝(1㎝刻み)で、価格は3万9600円(税込)。 販売は、東京・日比谷OKUROJI内のKUSKA東京旗艦店およびKUSUKA WEB SHOP(https://shop.kuska.jp/?pid=159834222)で行っている。