【健康機能シューズ特集】独自機能で軽快な歩行をサポート!主要ブランドの注目アイテム紹介
世はまさに、エビデンスブームである。事の大小はあるものの、モノを販売するうえで何らかの実証されたデータが求められる時代を迎えている。そうしたなか、一般的なシューズがコモディティ化し、価格志向にも入るなかで、「健康」機能に特化して訴求するシューズが注目されている。
高齢者を中心に支持されてきたウォーキングシューズが、団塊世代の高齢化とともに感性に合わないものになってきたことに加え、スニーカーの普及により日常履きの選択肢は広がっている。ある程度の履き心地の良さが“当たり前”になるなか、従来から明確な切り口を持たないカテゴリーだったウォーキングシューズが苦戦するようになってきた。
そこで「健康」をキーワードにしながら、消費者(ユーザー)の困りごとを解決するようなシューズの開発に焦点が当たっているのだ。メーカーからは、何らかの問題を抱える人を含めると国内に3000万人を数えるという“ひざ”の悩みを予防するシューズや、衰えやすい足(脚)の筋肉を鍛えるために敢えて重く設計された靴、立ち仕事でも足(脚)が疲れにくいように通常よりもクッション性を高めたシューズなど、使用目的や困りごとに明確に対応する機能を付加したシューズの提案が活発化している。
日本の65歳以上の高齢者は2021年、総人口の29.0%(女性31.9%、男性25.9%)まで上昇し、3600万人を超えてきている(2021年5月の確定値)。歩行機能が衰えつつある、こうした高齢者の健康を支える商品の認知度を高めることは、シューズ業界にとっても重要になってくるだろう。
今回の「健康機能シューズ特集」では、販売累計が1000万足を突破したアサヒシューズの「快歩主義」から新たに登場する“手を使わずにすっと履ける”を開発テーマにしたルームシューズと、ムーンスターが2021年8月から発売した、軽い力でスムーズな歩きをサポートするハイシニア女性向けシューズ「ウェルル」を紹介しています。
【快歩主義】アサヒシューズ
“手を使わずにすっと履ける”を開発テーマにした“よりそい設計”のルームシューズを今春発売
“手を使わずにすっと履ける”を開発テーマにした“よりそい設計”のルームシューズを今春発売
アサヒシューズは、「快歩主義」から新たなルームシューズを2022年4月から発売する。同社では、コロナ禍により外出がままならない生活を送っている主に高齢者に向け、“もっと元気になれる靴”として支持されている「快歩主義」で培った機能を活かしながら、使う側の気持ちによりそい、「手を使わなくてもスムーズに履ける」工夫を凝らしたルームシューズを開発。
さらに洗濯機で丸洗いが可能としたうえ、速乾性をもたせたほか、ライニングには制菌加工、取り外し可能なインソールには抗菌加工の素材を採用して衛生面も考慮、名前記入欄も設けた。そのままなら3Eだが、インソールを外せば4E相当に調節もできる。
アイテムは、面ファスナーを採用した「快歩主義L168RS」とスリッポンの「快歩主義L167RS」の2型。これまでの室内履きにはない、すっきりとした“見た目もかわいらしい”デザインにこだわっている。価格は4290円(税込)。
このほか、快歩主義は“ハニカムクッションシリーズ”から、すっきりキレイ見せ&足へのやさしさを叶える、4.5㎝ヒールの新たな商品グループを提案している。
【ウェルル】ムーンスター
軽い力でスムーズな歩きをサポートするハイシニア女性向けシューズが登場
軽い力でスムーズな歩きをサポートするハイシニア女性向けシューズが登場