㊧SANCHI tabiRela 唐草、㊨SANCHI tabiRela うろこ藍
丸五は、歩きやすく足の健康によい足袋型シューズ「tabiRela(たびりら)」のプレミアムモデル「SANCHI tabiRela(さんちたびりら)」の新作を4月26日(金)に発売した。
同シリーズは日本各地の魅力的な生地を、その産地、生産背景とともにご紹介していくプロジェクト。商品とともに日本各地の産地から生まれた生地の魅力を発信している。
第3弾となる今回は、福岡県の久留米絣に注目。日本3大絣の1つでもある久留米絣。心地よい肌触り、木綿の安らぎ、素朴な色彩など、絣の美しさは熟練された技術でのみ作りあげることができる。久留米絣のルーツは1800年頃、当時12~13歳だった井上伝(いのうえでん、1788〜1869年)という少女の発案がきっかけだとされている。色褪せた古着の白い斑点に着目した伝は、布を解いて模様の秘密を探った。その結果、糸を括って藍で染め、織り上げて模様を生み出すことを考案。久留米絣にはそんな1人の少女の探求心と気付きによる生み出され、今の時代に続く貴重な織物となっている。
今回協業した池田絣工房は、福岡県筑後市で大正8(1919)年の創業から約100年、天然藍染、手織りで一本一本、伝統を守り丁寧につくり続けている。
ラインアップは、新鮮な格子柄等伝統的な背景をもちつつも、現代にも馴染む柄の久留米絣をアッパーに採用した2型「SANCHI tabiRela 唐草」と「SANCHI tabiRela うろこ藍」を用意。
SANCHI tabiRela 唐草は、池田絣工房を代表する柄のひとつである「唐草永寿」の久留米絣を採用。この唐草は、植物の葉、茎、ツルが絡み合っている様子を描いている。柄表現のための括りが非常に多く、通常の緯絣よりも手間のかかる難しい柄の1つとなっている。蔓科の植物は生命力がとても強いことから「長寿」「子孫繁栄」の象徴として縁起が良いものとされてきた。流線的なデザインを力強く表現した大柄として長く愛されている。
SANCHI tabiRela うろこ藍は、魚の鱗をモチーフにしながらも幾何学的に解釈した柄の久留米絣を採用。キラリと輝きながら躍動する銀鱗の動きを微妙に変化する粒の大きさで表現した。近くで見た時と遠目で見た時で反物の印象が変わってくる稀有な柄行を楽しめるよう工夫した。
インソールは綿100%で、素足で履いても気持ちが良く、丸洗いも可能。コンパクトにまとまるデザインで、旅先のセカンドシューズやギフトにもお勧め。サイズは22.0~28.0㎝(ハーフサイズあり)、価格は1万3200円(税込)。