アサヒシューズは、1960年代に商品化されたハウスブランド「SUN(サン)」を、現代のライフスタイルに合致したブランドとしてリニューアルを行い、新ブランドとして2月から順次発売している。
「SUN」が掲載されていた1966年の「アサヒ靴ニュース」㊧と1970年の「SUN CANVAS(サンキャンバス)」のカタログ㊨
「SUN」は、約100年前の1921年に商標登録され、1966年に商品化されたという記録が残っている。そして1970年代には「SUN SNEAKER(サンスニーカー)」や「SUN BASKET(サンバスケット)」「SUN CANVAS(サンキャンバス)」といった多くのカテゴリーで展開され、とくにハイカットのキャンバスモデルは人気となり、当時、同社の中心ブランドのひとつになっていた。
今回、20~30代の親と子どものファミリー層をターゲットとした新たなブランドの導入を検討するなか、過去にさまざまなスニーカーを展開していた「SUN」に着目し、社名のアサヒ(朝日)と同じ太陽(SUN)の名前を冠したブランドが、基幹商品として育成していくのにも相応しいと考えた。
㊧SUN500、㊥SUN501、㊨SUN502 すべて3300円(税込)/ユニセックスサイズ展開のスポーツタイプ
㊧SUN504 6600円(税込)、㊥SUN503 5500円(税込)、㊨SUN L505 2750円(税込)/503と504はバルカナイズ製法のユニセックスサイズ、L505はインジェクション製法のレディス(22.0~24.5㎝)。すべて国産モデル
商品コンセプトは、ホワイトとブラックを基調に、時代に左右されないシンプルで息の長い商品を提案していくこと。そして、税込2200円から国産でも税込6600円までと、生活の身近にあるコストパフォーマンスの高いブランドとして訴求していく。
商品ラインアップは、スポーツタイプとカジュアルタイプを用意する。スポーツタイプはセンターゴアスリッポン、厚底風ランニングタイプ、踵なしのスリッポンを海外生産で、カジュアルタイプは定番化をはかるキャンバスアッパーの内羽根デッキとサイドゴアスリッポンのバルカナイズ製法モデル、および上履きをイメージした外履きバレータイプのインジェクション(INJ)製法モデルを、同社久留米本社工場での日本製モデルで提案する。
親子コーデの例。㊧ユニセックスサイズ展開のSUN500とチャイルドのSUN P001のセンターゴアスリッポン、㊨母娘コーデの例。レディスのSUN L505と女児のSUN P002の外履きバレータイプ
販売にあたっては、当初は通販をメインに展開していくことを考えており、4月8日には「SUN」のブランドサイト(https://www.asahi-shoes.co.jp/sun/)を立ち上げるとともに、センターゴアスリッポンは、大人用のSUN500(22.0~27.0、28.0㎝)とチャイルドのSUN P001(16.0~21.0=ハーフサイズなし)での親子ペア、上履きイメージの外履きバレータイプは、女性用のSUN L505(22.0~24.5㎝)と女児用のSUN P002(14.0~19.0㎝=ハーフサイズなし)を母娘ペアで提案し、SNSで“映える”親子コーデができる商品として提案していく。
同社では、20~30代の母親層がシューズをインターネットで購入するケースが増えていることを踏まえ、SNSで“親子コーデ”に注目させていく。その一環として、「SUN」のインスタグラム(https://www.instagram.com/san_1966_asahi)で、「親子ペアシューズプレゼントキャンペーン」などを展開し、ブランドの認知度を高めていく。