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2024年03月19日

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アキレス、「アキレス・ソルボ」のパートナーシップショップで販売コンクールを実施中!



アキレスは、“一歩をつつむ、心をほどく。”がコンセプトのレザーカジュアルシューズ「アキレス・ソルボ」のパートナーシップショップを対象にした販売コンクールを、3月1日から5月末日まで実施している。


「アキレス・ソルボ」は、長年にわたる靴づくりで培ってきたラスト設計や驚異的な衝撃吸収力と圧力分散性能を有するソルボセインの踵部への搭載、PUダイレクトインジェクション製法から生み出される解剖学に基づいたアナトミー設計による履き心地の良さをベースに、近頃では“ナチュラルなコーディネートを好む女性に向けたコレクション”や“ホワイト&ブラックを基調としたミニマルで上質なスニーカー”を提案するなど、主に女性のさまざまなシーンに対応できるアイテムにより、愛用者も若年層へ広がってきた。この販売コンクールは、そうした「アキレス・ソルボ」のファンを、さらに増やしていくためのもので、昨秋に続く2回目の企画として開催されている。


北海道から九州まで31店舗が参加。今回、“強豪店”のエテルナを取材


今回の販売コンクールには、北海道から九州までの「アキレス・ソルボ」パートナーシップショップ31店が参加しており、全アキレス商品の販売実績(前年比%)と、足裏のアーチをサポートする形状に徹底的にこだわったメディフラット・アナトミー(MA)設計による女性用シューズ3品番にスポットを当てた販売実績(足数)という2本建てで、上位3店を表彰する。前回の「アキレス・ソルボ」販売コンクールでも2店が表彰を受けた“強豪店”、エテルナのETERNA柿田川店に伺った。

ETERNA柿田川店


㊧ウォーキングコーナー、㊨メンズコーナー


㊧レディスコーナー、㊨バッグ売り場

静岡県御殿場市を本拠とするエテルナは、ETERNA業態を静岡県に4店、山梨県に1店、神奈川県に1店を運営するほか、REGAL SHOESも展開する靴専門店チェーン。“EXCELLENT SHOES & BAG”というサブネームが付いているように、ETERNA柿田川店も約300坪のほぼ半分を、バッグや革小物など雑貨の売り場が占める。ウォーキングカテゴリーのバイヤーである中川秀一さんと販売スタッフの田村政幸さんに聞いた。

中川秀一さん㊧と田村政幸さん㊨

ETERNA柿田川店では、シューズを婦人靴、紳士靴、ウォーキング、スニーカー、子どもの5つのジャンルで分けており、ウォーキングのジャンルの中心ブランドになっているのが「アキレス・ソルボ」。中川さんは「ミセス中心という客層のなかで、アキレス・ソルボはパンプスでもなくスニーカーでもないデザインとカラーバリエーションにより、ここ2~3年で人気が高まってきている」と話す。さらに「他のウォーキングブランドと異なり、春夏にはサンダル、秋冬にはブーツもあるので楽しいラインアップが組める」とアキレス・ソルボを扱うメリットを語る。


スタート1カ月半の途中経過では前年比150%を超える。メディフラット・アナトミー(MA)設計モデルが牽引役に


さて、ETERNA柿田川店での「アキレス・ソルボ」販売コンクールの途中経過はどうだろうか。3月1日から取材日前日の4月18日(月)までの販売実績は、アキレス商品全体で前年比151%、「アキレス・ソルボ」だけを抽出すると、なんと同156.7%になっているという。


コンクール参加店全体の3月末日までの対前年比は既存店98.2%。未だ新型コロナウイルスの感染が収束したとは言えない状況下でのこの数字は、いかに全社を挙げてコンクールに取り組んでいるかが分かる。120SKU弱で展開する「アキレス・ソルボ」の売上げのなかで、10SKUで展開するメディフラット・アナトミー(MA)設計モデルが占める割合は約14%あり、中川さんは「MA設計モデルが売上げを押し上げている」と語る。


ウォーキングと紳士靴の販売を主に担当する田村さんは、MA設計モデルについて「きれいなカラーバリエーションと出かけたくなる楽しいデザインで、とかく地味になりがちなウォーキングコーナーを楽しい売り場に変えてくれている。はしご型什器で提案しているMA設計モデルがアイキャッチとなって、コーナーへの誘導役も果たしている」と話す。

「アキレス・ソルボ」のMA設計モデルがレイアウトされているはしご型什器がウォーキングコーナー(右側)への誘導役も果たしている

MA設計モデルでは、サイドファスナーのSRL4720、サイドゴアのSRL4740の両モデルが、30代からの比較的若い世代からの購入が増えている。田村さんは「この世代は、おしゃれに敏感でモノの価値も分かる。ハイヒールを履いて足にさまざまな悩みを抱えたことも経験している。疲れにくい靴を探しているものの、スニーカーではおしゃれに物足りなさを感じている、といった方に受け入れられている」と話す。また「若い世代に良さを知ってもらえれば、生涯顧客の期間が伸びるのでメリットも大きい」と語る。


「試履きしてもらえれば購入比率が上がる」というのは、「アキレス・ソルボ」の履き心地を語るうえでの決まり文句となっている。ただ、そこにたどり着くまではハードルが高い。そこで田村さんが心掛けるのが、「きちんと説明して、興味を持ってもらう」こと。とくに、~だから、~なんです、という短いアプローチが接客のポイントだそうで、例えば「ヒールがあるので、脚長効果があるんです」とか、「土踏まずをミリ単位で設計しているので、履き心地がいいんです」というように。説明の際には、アキレスが提供するMA設計の靴底モデルも活用している。


ETERNA柿田川店では「アキレス・ソルボ」でもコントラストのあるアイテムが動く。コーディネート提案も後押し

はしご型什器では売り場の女性スタッフが履いている「アキレス・ソルボ」MA設計モデルのコーディネートを写真で紹介している

「アキレス・ソルボ」で定番となっているのは、サイドファスナーのSRL0520やゴム紐タイプのSRL0910だが、チラシ等で提案するコントラストのあるアイテムの動きが好調。リピーターの次に選ぶ商品として人気となっているためで、例えばアッパーにパンチングを施したSRL3840、定番SRL0520のカラーコンビモデル、ブルーを始めとしたきれいなカラーを採用したSRL4290が売れ筋に挙がる。


素材選定や履き心地、そしてカラーで人気を集める「アキレス・ソルボ」だが、購入の背中を押すポイントになっているのがコーディネート提案。アキレスが提供しているコーディネート例(写真)も「参考になる」と評判で、さらにアキレスが提供したシューズを履く女性スタッフの存在が「お客様にとって履き心地やコーディネートの仕方などを直接聞けるため、購入の際の安心感につながっている」という。


足裏のアーチをサポートする形状に徹底的にこだわったメディフラット・アナトミー(MA)設計モデル


約3年をかけて学術的アプローチにより開発し、2020年秋から販売をスタートしたメディフラット・アナトミー設計モデルは、天然皮革を使用して柔らかく、丸みを帯びたデザインのアッパーに「アキレス・ソルボ」らしさを残しながら、究極の歩きやすさを生み出す設計を施した商品グループ。


足の内側と外側の縦アーチと、中足骨の横アーチの3つのアーチを、学術的基礎研究に基づいて従来モデルよりもしっかりとサポート。また、前足部を横方向にフラットな形状にしたうえ、横アーチサポートにより自然な足の状態を再現する。さらに後足部の接地面積を広げ、圧力分散することで安定感も高める。

ETERNA柿田川店ではメディフラット・アナトミー設計モデルのサイズファスナータイプSRL4720(写真下段)、履き口サイドをゴム仕様にしたSRL4740(写真上段)が良く動いている

着地時の衝撃緩和と前方への重心移動に配慮したヒールロッカー形状や、立った状態での安定感を高める踵部底面のサクション(吸盤)形状、母趾(親指)で蹴り出しやすく設計された靴底形状を採用し、また内側が長いカウンターを採用することで、歩行安定性を高めている。


インソールは、PUインジェクション製法だからできる踵の丸みを活かすために、踵部にフラット形状のソルボセインを搭載している。これらにより、従来モデルに比べて踵部と中足部の接地面積が増加することで安定して歩ける。


2022年春夏シーズンは、サイドにファスナーを配したSRL4720(黒、レッド、ウォームグレー)、サイドゴア仕様で履きやすいSRL4740(黒、ダークグリーン、マスタード、白)、サイドゴアスリッポンのSRL4860(黒、レッド)の3型10SKUで展開している。サイズは22.0~25.0㎝で、すべて1万9800円(税込)。ヒールは4.5㎝。



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