「デジカライズ」の実演を行った子どもたちとバンダイ小野口征執行役員ファッションブランド事業部ゼネラルマネージャー㊨と同事業部中澤洋介事業戦略チームマネージャー㊧
バンダイは、ゲームアプリを活用して「楽しく運動をしてもらうこと」を目指す子ども向け運動用スマートシューズブランド「DIGICALIZED(デジカライズ)」を立ち上げ、シューズ5型12SKU(税込4950円・税込5390円)とシューズ専用センサーユニット(税込3300円)を、7月15日(土)からジーフットが展開する全国のグリーンボックス、アスビー、アスビーキッズの600店強とアスビー公式通販サイト、バンダイナムコグループ公式通販サイトで販売する。初年度(発売から2024年3月末)の販売足数は、22万足を計画している。
同社は、2018年12月から子ども向けスマートシューズ「UNLIMITIV(アンリミティブ)」を発売し、現在までに累計75万足を販売(出荷)している。今回は、センサーの精度向上やアプリに世界観をもたせることなどでアップデートさせ、長く楽しめるようにしたことから、新たなブランドとして訴求していく。
新製品発表会でバンダイの小野口征執行役員ファッションブランド事業部ゼネラルマネージャーは、「アンリミティブは受け入れられたが、子どもたちにもっと楽しんでもらいたいという想いでデジカライズを開発した。2022年の小学生のスマホ・タブレットの保有率は2018年対比で1.5倍、タブレットの利用率は倍増している。また、2022年度の小中学生の体力は過去最低となり肥満も増えている。開発にあたっては、ゲームアプリを活用し、子どもたちに熱中して楽しみながら、自然で継続的な運動を促しながら健康になってもらいたい」述べた。
「デジカライズ」は、シューズと専用センサーユニット、そして無料配信される専用アプリの3点で構成される。リアルタイムで足の動きを解析・判定するセンサーを、シューズ右足のミッドソール部にセットしてアプリと連携させて使う。センサーユニットのサイズは、左右41㎜×26㎜、厚さ9㎜で、電池を含めた重さは9g。生活防水仕様となっており、シューズがサイズアップしても、電池交換して使うことができる。
シューズは、税込4950円の通常モデルが3型8SKU、税込5390円の高性能モデルが2型4SKUで構成。サイズは19~25㎝に対応(モデルによって異なる)。全モデルとも「踵をしっかり押さえる構造で、つま先は余裕をもたせた設計にしている。高性能モデルは、ミッドソールに高反発の素材を採用し、つま先にプレートを入れることでより安定した推進力を生む」(バンダイ ファッションブランド事業部中澤洋介事業戦略チームマネージャー)。
フィジカル運動について監修した深代千之氏東京大学名誉教授は、「(学長を務める)日本女子体育大学は日本で唯一ダンス学科があり、学生にいろんな動きをさせて、それをデジカライズに反映させた。運動の巧みさは遺伝ではなく、やればできることを浸透させたい。そして、運動をするときにグッズを使うと効果が高いことから、みんなが楽しく運動できると考えた」と述べた。
また、センシングとアルゴリズムの解析を担当したセイコーエプソンDX推進本部兼VSMプロジェクト津田敦也副本部長は「開発面で難しかったのは、シャープではない動きをセンシングすること、そして右足のみのセンサーで左足の動きを予測すること」と語った。
さらに、店頭販売を担当するジーフットの伊藤淳一執行役員商品本部長兼マーケティング本部長は「顧客の健康的な生活は当社にとっても重要なテーマであり、デジカライズをきっかけに、それをより推進していけると考えている。直接、店舗で商品を伝える役割を担っているので、イオンのショッピングセンターの店舗を中心に、体験会を行いながら楽しさを伝えていく」と語った。