ドゥミルアン（神奈川県横浜市、斎藤成希代表）は、台湾のPROJEXT DESIGN社との間でライフスタイル型ファッションブランド「PROJEXT（プロジェクスト）」についての日本における販売代理店契約を締結し、7月から販売を開始した。

プロジェクストは、台湾系カナダ人のALLEN CHIANG氏が2020年、彼の持つ世界に広がるシューズメーカー・ネットワークを駆使して、台湾の最先端のアジアン・クリエイティビティと日本の和紙複合糸などの糸テキスタイル技術などを組み合わせてスタート。環境に優しい材料をメイン素材にしてシューズ、バッグ、カジュアルウェアを、自由でクリエイティブな発想とテクノロジーで提案する。“スローファッション by マテリアルサイエンティスト”をメインテーマに、ヒューマニズムを重視し、エコフレンドリーな素材から最新のテクノロジーを駆使してファッションを具現化、それにより持続可能な社会環境を実現し、新しいライフスタイル・ファッションを提案していく。

こだわりの素材の1つが、リサイクルレザー。工場内で従来は廃棄されていた皮革製造工程で発生した端材を回収、微細裁断、ペースト状にし、そのベースに補強のポリエステル繊維を封入し、表面にポリウレタン加工を施している。このプレ・コンシューマ・リサイクルから、今後は消費者の使用品を回収して再生、循環型のポスト・コンシューマ・リサイクルすることが目標。表面のポリウレタン加工により撥水性と防汚性をもつ。

そして、こだわりの素材の2つ目が、和紙複合糸とその生地。日本で開発された和紙複合糸は、化繊を軸糸に和紙糸をカバーリングして強度を高め、織物にしてシューズのインナーやアッパーそのものに使用している。和紙の速乾性、天然の抗菌性がある。

シンプルなデザインのスニーカーながらかなりの高品質で、モデレート価格帯（スライダーサンダル8000円台、スニーカー1万5000円台から1万7000円台）で販売する。

ラインアップは、「Scooter Zero（スリップオン、税込1万5950円）」、「Scooter One（プレーン・テニスシューズ、税込1万6830円）」、Scooter Slider（リカバリーサンダル、税込8030円）」、「Paper GT（ジャーマントレーナー、税込1万7600円）」のほか、「re:masion tote bag（ウィメンズ・キャリアトートバッグ、税込3万800円）がある。なお、伊勢丹浦和店（8月23～29日）、東武池袋本店（11月2～8日）にポップアップイベントを予定している。

2001年創業のドゥミルアンは、欧州や日本のハイエンドブランドの販売代行として、全国の有名百貨店、アウトレット店で、ファッション販売のスペシャリスト集団としての実績を重ね、今回、台湾Projext Design社の「PROJEXT」の日本における販売代理店契約を結び、有名百貨店、ファッションモール、セレクトショップ、ファッションECモールなどでビジネスを展開する。