コルクをアッパーに採用したヴィーガンなシューズ(右側)と革靴生産時の端材をアップサイクルしたレザーを使ったサステナブルなシューズ(左側)
FaW TOKYO(第9回ファッションワールド東京春)にポルトガルの靴メーカー、Lucilia,Vieira & Lima社が出展した。同社は「STORM(ストーム)」ブランドで、21年前からデッキシューズなどのモカシンシューズをメインに展開している。シューズはすべて欧州産で、ポルトにある自社工場でも生産している。同社は欧米を始めとした35カ国以上にシューズを輸出しており、日本にはスニーカーを中心にした販売実績がある。
FaW TOKYOで注目されたのが、コルクをアッパーに使ったシューズ。ポルトガルは全世界の5割を超えるシェアをもつ世界一のコルク生産国であり、コルクはコルクガシの樹皮を繰り返し剥がして製品化されるサステナブルな素材でもある。出品された「ストーム」のシューズは、アッパー自体にコルクを使用し、アウトソールのラバーにはワインの栓に使われた再生コルクを練り込んで使用している。
ヴィーガンシューズとして、ドイツを始めとした欧州ではすでに販売されており、上代は1万5000円程度。同社では革靴生産時の端材をアップサイクルしたレザー―をアッパーに使い、リサイクルラバーを70%使ったシューズ等も商品化している。