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2024年05月03日

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アディダス ジャパン、「アディダス」から初めて“駅伝”を名前に冠した「ADIZERO EKIDEN COLLECTION」を発売へ

「アディダス」のランニング事業の戦略を語るアディダスジャパン アディダス マーケティング事業本部の山本健ブランドアクティベーション シニアディレクター

駅伝でのシェアが上昇――「世界のメジャーマラソン大会でのシェア50%を中期的なベンチマークに


アディダス ジャパンは、駅伝シーズンにあわせて、「アディダス」として初めて“駅伝”をその名に冠した「ADIZERO EKIDEN COLLECTION(アディゼロ エキデン コレクション)」を12月1日(金)から発売する。11月10日(金)、アディダス ジャパンは発表会を開催して、アディダス マーケティング事業本部山本健ブランドアクティベーション シニアディレクターが、「アディダス」のランニングの戦略と日本での駅伝の戦略について説明した。


アディダスにとってランニングは、世界的な戦略カテゴリーとして強化しており、さまざまなランナーのニーズに応えるために5つのフランチャイズを用意している。その5つとは、①反発性&クッション性のブーストフォームを搭載したウルトラブースト、②推進力を強化しているアディダス4Dシリーズ、③ゆっくり長く走るためのアディスター、④快適に走れるスーパーノヴァ、⑤そして速く走るためのすべてを備えたアディゼロ。


とくにトップアスリートがレースで履くアディゼロは、「2008年のハイレ・ゲブレセラシエ選手に始まり、2021年まで7つの世界記録を打ち立て、2022年には2つの世界記録を更新した。そして2022年の世界のメジャーマラソンの50%をアディゼロ アディオス プロ 3を着用した選手が制した。そして2023年のボストンマラソン、そして東京マラソンもアディオス プロ 3を着用した選手が優勝。そして今年9月に開催されたベルリンマラソンでは、よりマラソンに特化して開発された最新モデル、アディゼロ アディオス プロ エヴォ ワンを着用したティギスト・アセファ選手が、2時間11分53秒という女子マラソン史上、驚異的な世界記録で優勝した」と述べた。


さらに「アディダス ジャパンとしては、ロードレースと駅伝という2つのフィールドで勝っていくことが目標であり、改めてアディゼロでシリアスランナーへのアプローチを強化する。2012年に青山学院大学とパートナーシップを結び、2022年には国学院大学と締結した。このように契約アスリートや大学とのパートナーシップを通じて、より日本のランナーに寄り添った商品、デザイン、コミュニケーションの開発を実施していく」と語った。


同社調べによる、箱根駅伝に出場するチームを決める全日本大学駅伝対抗選手権大会で選定された15校の着用シェアは、2022年の9.2%から2023年は20.8%に上昇している。山本氏は「ただし、シェア20%台の2位では満足はしていない。世界のメジャーマラソン大会でのシェア50%を中期的なベンチマークとして、引き続きランニングカテゴリーを強化していく」と語った。


2024年1月開催の箱根駅では、青山学院大学、国学院大学に加え、大東文化大学、東京農業大学が3本線(スリーストライプス)をまとって走る。グローバルイノベーションと大学とのパートナーシップに、日本に特化した商品とコミュニケーションによる活動で、シェア50%に向けて取り組んでいく。


続いて同社アディダス マーケティング事業本部山口智久スポーツマーケティング シニアマネージャーが、「ADIZERO EKIDEN COLLECTION」の概要を説明した。このコレクションは、最先端のテクノロジーと日本を代表する富士山が朝日で染まる「赤富士」をデザインテーマにして、箱根駅伝の100年の歴史を富士山(赤富士)が祝福することをイメージした100個のドットが入っている。


フットウェアは、マラソンで最速に挑むランナーに向けた高反発テクノロジー搭載のレーシングモデル「ADIZERO ADIOS PRO 3(アディゼロ アディオス プロ 3)」(税込2万6400円)、駅伝ランナーの距離走に最適でレースでもトレーニングでも速さを引き出すハイパフォーマンスモデル「ADIZERO BOSTON 12(アディゼロ ボストン 12)」(税込1万8700円)、駅伝ランナーの毎日のジョグに最適な万能ランニングシューズ「ADIZERO SL(アディゼロ エスエル)」(税込1万4300円)、駅伝を目指す部活生に向けたベーシックトレーニングモデル「ADIZERO DURAMO SPEED(アディゼロ デュラモ スピード)」(税込9350円)、規格外の反発力とスピードを引き出す次世代コンセプトシューズ「ADIZERO PRIME X 2 STRUNG(アディゼロ プライム エックス ツー ストラング)」(税込3万9600円)をラインアップ。


アパレルも、シューズ同様に速さと軽さにこだわった。100個のドットと赤冨士がグラフィックで表現されたロングスリーブやジャケット、ウィンドパンツ、ショーツなどを用意している。

発表会に登場した(左から)アディダスジャパン山口氏、国学院大学陸上競技部の上原琉翔選手、平林清澄選手、前田康弘監督、アディダスジャパン山本氏

同日に行われたトークセッションには、国学院大学陸上競技部の前田監督および平林選手、上原選手が登場。平林選手は「レースでは、自分の思った通りに動いてくれるアディゼロ タクミ セン 9を使っている。求めている厚さで足の感覚が分かり、反発に頼りすぎないところがいい。足首が柔らかいので、軽さと足の感覚を重視している」と使用シューズについて語った。一方、上原選手は「アディゼロ アデォス プロ 3を履いている。厚底が好きで、柔らかさを重視している。このモデルは、楽にスピードに乗れる」と称賛した。


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