色の組み合わせが秀逸な「エクストラタフ」のレガシーシリーズ
フォアマン(東京・葛飾区、中村智社長)は、米国・ボストンが本拠のハネウェル社との間で、2つのブーツブランド「XTRATUF(エクストラタフ)」「MUCK BOOT(マックブーツ)」の日本総代理店契約を結び、7月から本格発売を始める(一部先行販売も予定)。
1960年代にブランド化された「エクストラタフ」は、過酷な条件下で働く船乗りや漁師に愛用され、そのタフさや防滑性能、履き心地の良さから仕事から日常まで履ける“アラスカン・スニーカー”の愛称がついている。生産地は米国から中国に移ったが、その確かな品質が市場で再認識されている。
ブラウンとクリーム色を組み合わせた(Copper×Tan)レガシーコレクションは、加硫による手づくりで生み出されるアイコンモデル。カニ漁の際にブーツの劣化を防ぐため、アッパーのラバーにシリコンを練り込む、という実用に裏付けられた“語れる機能”も魅力のひとつ。特殊配合のコンパウンドによるスリップレジスタントソールは、グリップ力が高く甲板でも滑りにくい。すでに豊洲市場のワーカーから「欲しい」という声が出ているという。
フォアマンでは、レガシーシリーズの15インチから6インチの4型(1万6000~2万1500円)をメインに展開予定。同社ではモノの良さとブランドの歴史・背景を伝えながら、初年度は流通先を絞って漁業や市場関係者などのワークユースと、セレクトショップやアウトドア流通を通じたカジュアルユースで販売する。
一方、「マックブーツ」は、ワークやハンティング、ガーデニングなどで使われるフィールドブーツを得意とする。マックとは泥など、ぐちゃぐちゃしたものの総称で、とくにウェットな路面や悪路でグリップ性の強さを発揮する。メイン商品は、ラバーとネオプレンを組み合わせたマックスターⅡのローとミッド(1万2500~1万5500円)。
ハネウェル社は最先端テクノロジーの巨大複合企業。日本法人の日本ハネウェルではブーツは扱っておらず、日本市場で著名ブーツブランドの展開経験をもつ中村社長が興したフォアマンによって、本格デビューを果たす。