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2024年04月26日

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駐日イタリア大使とイタリア大使館貿易促進部部長が会見――さまざまなイタリアを観ることができる「Itary is simply extraordinary:BeIT」キャンペーンを紹介

ジャン・ルイジ・ベネデッティ駐日イタリア大使㊧とイタリア大使館貿易促進部エリカ・ディ・ジョバンカルロ部長㊨

イタリア大使館貿易促進部は、2月8日(火)~10日(木)の3日間、ベルサール渋谷ガーデンで「第59回モーダ・イタリア展&第69回シューズ・フロム・イタリー展2022-23秋冬コレクション」を開催したが、初日の8日にジャン・ルイジ・ベネデッティ駐日イタリア大使およびイタリア大使館貿易促進部エリカ・ディ・ジョバンカルロ部長が記者会見し、イタリアのファッション事業の推進策などについて述べた。



ジャン・ルイジ・ベネデッティ駐日イタリア大使「イノベイティブで創造的な唯一無二の作品をつくり続けることがイタリアンファッションの役目」

「残念ながら、第59回モーダ・イタリア展および第69回シューズ・フロム・イタリー展は、今回もコロナ禍でイタリアからオペレーターを招くことは叶わなかったが、インポーターやエージェントの皆様のおかげでメイド・イン・イタリーの商品を実際に手に取って見ていただけることを、心から嬉しく思う。また、オンラインを通じて、ひとりでも多くの日本の皆様とイタリアの業者が知り合い、縁を結ぶことができれば嬉しい。


コロナ下にあっても、こうしたイベントが開催されることは、イタリアのファッション製品にとって、とても重要なこと。イタリアのファッション製品は、対日輸出の19%を占めているとても重要な分野である。こうしたデータは、日本の皆様がイタリアのファッションに強い愛情を注いでくれている表れであり、コロナの影響で多くのファッション業界が苦境に立たされているが、こうしたイベントを通してファッション業界が活性化することを願っている。


イタリアのファッションは長年、そのスタイルの観点から注目を浴びているが、それだけではなく、元となる素材およびイノベーションに培われていると確信している。これからもイノベイティブで創造的な唯一無二の作品をつくることが、イタリアがファッション業界を牽引していき、これからますます日本における市場を拡大していけることだと思っている。


ここで、ひとつ紹介したいのが外務省とICEが行っている「Itary is simple extraordinary:BeIT(イタリー・イズ・シンプリー・エクストラオーディナリー:ビー・イット)」キャンペーンで、特設サイトで、イタリアのオリジナリティあふれるイノベーションやポテンシャルを観ることができる。このサイトを通して6つのイタリア(パッション、クリエイティビティ、イノベーション、遺産、ダイバーシティ、スタイル)を紹介している。日本語を選択して見ることができ、今年8月までの開設を予定している」



イタリア大使館貿易促進部エリカ・ディ・ジョバンカルロ部長「イタリアのパフォーマンスが一番際立っているのはレザーシューズ部門でコロナ禍でも日本への輸入は増えている」

コロナ禍という困難ななかで、展示会の開催実現に向けて努力してくれた貿易促進部のスタッフおよび関係者の皆様に感謝したい。この展示会は、ファッション業界で働く皆様にはお馴染みのもので、1992年から毎年、年に2回開催し、多くの方々に来場いただいている。


今回のイベントには164社が参加し、なかには職人技術を特徴とする小さな企業もある。各社が卓越した商品、ディテールにこだわった商品を紹介しており、日本の皆様に必ず評価いただけると思っている。


各イタリア企業のブースでは、エージェントやインポーター、あるいは私どもが手配したプロモーターが対応する。残念ながら今回もアジアや東京近郊からの業者を迎えることはできなかったが、来場者はコレクションの実物を触っていただけるだけでなく、イタリアにいる出展社とオンラインで結び、通訳を介して話をすることもできるようにした。


さらに、コレクションの内容を見やすくし、メーカーとの連絡もスムーズにいくような工夫もしている。そのひとつが、モーダ・イタリア展とシューズ・フロム・イタリー展のために用意した特別のプラットフォームだ。アクセスをすれば、すべての出展企業の情報を入手することができる。


数字についてお話しすると、イタリアは衣料品の日本への輸出国としては6位に位置し、シェアは3%。イタリアよりも上位の国は、中国、ベトナム、バングラデシュ、カンボジア、インドネシアで、西洋諸国ではイタリアが1位となっている。


皮革製品は2位で、シェアは20.5%になっている。1位は中国だが、増減率では2%増に留まっている一方、イタリアは11.5%増加している。イタリアのパフォーマンスが一番際立っているのはレザーシューズ部門。レザーシューズは、イタリアの優位は絶対的で、日本への輸入の35%を占めている。2021年には前年比で4%以上の増加をみた。


こうした状況をさらに推進していくためにも、そしてこの2つの展示会がこれからも日本におけるメイド・イン・イタリー紹介のための最良の場となり続けられるように尽力し、日本の業界の皆様にイタリアのハイクオリティの商品をさらに知っていただくための場にしたい。


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