ムーンスター、“今の子ども達”の多様なシーンに対応した新ブランド「スキルシューター」を展開
「ムーンスター スーパースター」や「ニーモ」など、子ども達のニーズをいち早く捉えた商品提案で数々のヒットアイテムを生み出してきたムーンスターが、今年12月、多様な憧れや志向をもつ“今の子ども達”に向けた新ブランド「SKLSHŌTER(スキルシューター)」を発売した。販路は量販シューズチェーン及び直営店、ECなど。
近年、外遊びよりも家でゲームをする子どもが増えたり、小学生の将来の夢にYouTuberがランクインするようになったり、ランドセルは主流だった黒・赤色のみならず水色や紫などカラーラインアップが豊富になったりと、時代の変化により子ども達の生活環境や憧れ、持ち物は多様になった。
そこでムーンスターは、このような現代の子ども達に向けて、多様なシーンを捉えられる“SKL”を靴底に搭載し、踏み込むことで様々なSKLが飛び出し発動するシューズ「スキルシューター」を企画、開発。コンセプトは「スキルを解き放て」。シューズを通して、子ども自身のスキル(=能力)を覚醒させ、潜在能力を引き出してほしいとの願いを込めている。
受注段階での取引先からの評価は非常に高く、「今の子ども達」に向けたスキルシューターのコンセプトや商品の考え方などへの共感が得られたという。ムーンスターは、スキルシューターの展開で、ジュニアシューズに新たに「多様性を叶える市場」を開拓。ジュニアシューズにおける他社との差別化と、新市場の開拓からのリーディングをはかる。
第一弾は走るためのSKL「風スキル」と「雷スキル」を搭載
スキルシューターには、踏み込むことで靴底に埋め込んだパーツ“SKL”が飛び出す、ムーンスターが独自に開発した新しいソールテクノロジーを採用。デビューとなる22年春夏シーズンは、走るためのSKL「風スキル」と「雷スキル」を搭載しており、走行時の蹴り出しによりSKLが飛び出しスパイクのようなはたらきをする構造になっている。
これは陸上競技用のシューズにスパイクがあることに着想を得たもの。歩行時には眠っているSKLが本気で走ると発動し、潜在能力を目覚めさせる。SKLは走行時の圧力分布データをもとに最適な踏みつけ部に配置。ムーンスターが独自に行ったSKL発動試験では、歩行時には飛び出さず走行時のみ飛び出すことが実証されている。
「ギミック感」を取り入れたデザイン提案で子どもの心を掴む
靴底のデザインは、サイクロンの目をモチーフにした「風」と雷玉をモチーフにした「雷」の2種を用意。SKL部分やアッパーのデザインは、子ども向けのホビーを作るイメージで開発し、商品自体が子どもの心を掴めるよう企画している。12月発売のラインアップは全5型。価格は3850円(税込)。
次シーズン以降、新たなSKLを埋め込んだスキルシューターが仲間入りする予定。SKLのバリエーションを増やし、子ども達がスキルシューターを選ぶ楽しさやわくわく感を感じられる商品展開を行っていく。
ターゲット層に響く、マンガ、アニメタッチのビジュアルを活用した販促を実施
販促面は、スキルシューターの靴デザインを手掛ける同社のデザイナーが描き起こした、子ども達と同年代のキャラクター「シュータ」がスキルシューターで様々なSKLを解き放ち、自分のスキルを覚醒させるマンガ、アニメタッチのビジュアルを販促に大きく活用する。
今までのジュニアシューズ市場になかった、マンガ、アニメタッチの販促ビジュアルを使用することで、“今の子ども”に向けた認知拡大の販売戦略を実施。取扱店からは、子ども達に響く表現で、集客が期待できるとして高い評価を得ている。12月20日からはこのビジュアルを使用したテレビCMの放送も開始する。