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2021年10月28日

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【特集 ブランドスニーカー2021年秋冬 『ブルックス』アキレス】次世代開発チーム、ブルーラインにより機能とデザインにさらに磨きかかる



ミッドソールにDNA LOFT、DNA LOFT V2、さらにDNA LOFT V3の採用で履き心地を柔らかく、軽さも進化させる


アキレスが展開する米国ランニングシューズブランド「BROOKS(ブルックス)」が、機能性に裏打ちされた履き心地の良さで活躍の場を拡げそうな勢いだ。


ブルックス社は1914年に米国ペンシルバニア州で創業し、1977年に世界で初めてミッドソールにEVAを採用したことでも知られる。そのため、履き心地を左右するミッドソールの先進的な開発に定評がある。


今年の春夏シーズン、「ブルックス」で最も注目されたのが、世界同時発売された限定モデルの「Aurora(オーロラ)」。このモデルは、ブルックスの次世代開発チームであるブルーラインが手がけたロードランニング向けの新クッショニングモデル。ブルーラインは、本格的スピードモデルであるハイペリオンシリーズも開発しており、先進の機能とデザインを生み出す機関としての役目を担っている。


オーロラのミッドソールには「ブルックス」史上最も柔らかい独自のクッション素材であるDNALOFTに、液化窒素ガスを混ぜて臨界発泡させたDNALOFT V3が使われた。このDNALOFT V3は、DNALOFTクッションと比較して28%の軽量化を実現するとともに、クッショニングは16%、反発力は17%向上させている。


オーロラは、初めて人類を月に着陸させることに成功した宇宙船、アポロ11号にインスパイアを受け、その独特のデザインと無重力空間で足が初めて地面に触れた瞬間の最高級の柔らかさを再現しており、機能性とデザイン性の両面から注目を集めた。


限定モデル「オーロラ」をアトモスでポップアップ展開



「オーロラ」は、今年6月10日からの世界同時発売にあたり、日本ではブルックス公式サイトと一部店舗で限定販売された。さらに20日まではスニーカーセレクトショップのatmos BLUE 表参道店にポップアップストアをオープンした。税込2万7500円という高価格帯のアイテムだったが、「予想以上の反応があった」ことから、とくにデザイン面における潜在能力の高さも示した。


アキレスでは「ブルックス」の展開について、ブランドメッセージである“RUN HAPPY”のもと、ランナーをサポートしていくために大手スポーツチェーン店やスポーツ(ランニング)専門店をベースにしているが、クッション性や安定性の高さにより、百貨店やコンフォートシューズショップなどにも広がりが出てきている。


主力の「ゴースト14」が初のカーボンニュートラルで多目的に使えるシューズとして一新


2021年秋冬シーズンに注目される新製品は、ブランド史上初のカーボンニュートラルシューズとして提案された「Ghost(ゴースト)14」。踵と甲をしっかり優しく包み込み、足にぴったりフィットする3DFitプリントのアッパー、100%DNA LOFTにアップデートされミッドソールなど機能性を高めたうえ、リサイクルポリエステルを、アッパー素材には最低30%、インソールのトップライナーとシュータンの裏地、つま先ボックスの補強などには100%使用している。

Ghost14 1万4300円(税込)/㊧メンズカラーのチャコール、㊨ウイメンズカラーのネービー

ブルックスは、2040年までに二酸化炭素排出量実質ゼロの達成を目指している。この目標を達成するため、製品の材料をリサイクル品に代替し、二酸化炭素排出量に影響の少ない染色プロセスを採用。また、再生可能エネルギーを使用する工場から材料と製品を調達、さらに削減が困難な部分の排出量については、カーボンオフセットを購入することで補うなど、カーボンニュートラルに向けた活動を積極的に行っていく。


今回、グローバルで展開するランニングシューズの主力モデル「ゴースト」で、ブランド初のカーボンニュートラルシューズを発表したことは、こうした取り組みの本気さが分かるというもの。


2021年秋冬シーズンは、全13色(メンズ6色、ウイメンズ7色)をラインアップしており、選択肢が広がりランニングだけでなく多目的に使えるシューズとなっている。


トレイルランニングの「カスケディア16」も評価を高める



最近、問い合わせが増えているカテゴリーのひとつが、トレイルランニングシューズ。代表モデルの「Cascadia(カスケディア)」は、2004年にアメリカの偉大なトレイルランナーでウルトラランナーであるスコット・ジュレク氏が開発に携わって誕生したロングセラーモデル。2021年秋冬シーズンは、16世代目の「Cascadia16」が発売されている。


「Cascadia16」には、従来のDNA LOFTに替えて新素材DNA LOFT V2を搭載している。これにより、履き心地の柔らかさと約10%の軽量化に成功した。さらに粘着性の高い独自のTrailTackラバーの採用で地面をしっかり捉え、トレイルでの走りを安全、かつ快適にサポートする。マーケットでは、アウトドアスニーカーが注目されている。「ブルックス」でもこの商品群に注目しており、2022年春夏はトレイルのラインアップがさらに充実してくるという。


このほか2021年秋冬シーズンには、ゴーストと同じミッドソールを使用しながら、サポート機能GuideRailsでスタビリティを強化した「Adrenaline(アドレナリン) GTS 22」や、PUミッドソールによる反発性を特徴にする「Levitate(レビテイト) 5」といった新製品が登場する。

Cascadia16 1万5400円(税込)/㊧メンズカラーのイエロー、㊨ウイメンズカラーのライトブルー

Adrenaline GTS 22 1万5400円(税込)/㊧メンズカラーのネービー、㊨ウイメンズカラーのブラック×ピンク

Levitate 5 1万8700円(税込)/㊧メンズカラーのブラック、㊨ウイメンズカラーのホワイト



陸上競技界でもブランドの存在感をアピール


一方、アキレスは、NPO法人阿見アスリートクラブ(茨城県)内に2020年4月に誕生した日本陸上界初の中距離専門プロチーム「阿見アスリートクラブ(AC) SHARKS」とスポンサー契約を結んでいる。今年6月24~27日に大阪・ヤンマースタジアム長居で開催された第105回日本陸上競技選手権大会では、「ブルックス」のプロトタイプのスパイクを着用した田母神一喜選手が800m競技でパーソナルベストを記録して優勝、楠康成選手は3000m障害競技で6位入賞、飯島陸斗選手も1500m競技で6位に入賞するなど、認知度向上に一役買っている。


阿見アスリートクラブは、「子どもから大人まで元気にかけっこ」を理念に活動している。クラブ最大の特徴は「世代間育成システム」で、遊びとしてのかけっこが、競技スポーツとしての陸上競技となり、健康のための生涯スポーツになるまでの指導と環境を提供している。


こうした阿見ACの理念と、日常のランニングが身体と心に良い変化を与える“RUN HAPPY”をブランドアイデンティティとする「ブルックス」の考え方が融合し、スポンサー契約に結び付いた。



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