2021年6月17日 企業 シダスジャパン、「シダス」のリカバリーサンダルが室内履きとして人気――コロナ禍の巣ごもり需要で2.5倍の出荷に インソールの世界的トップブランド「SIDAS(シダス)」などを扱うシダスジャパンが発売した「シダス」のリカバリーサンダル『3Dサンダル』がコロナ禍の巣ごもりアイテムとしても人気となり、主力モデルの「ランページ」(税込7480円)の発売開始からの累計出荷足数が昨年対比2.5倍で推移している。室内履き需要を受け同社では、今までは春夏スポット商品だった3Dサンダルを通年商品とすることを検討している。 20年4月の緊急事態宣言発令による店舗休業は、スポーツ専門店や量販店での販売が主だった「シダス」にとって大きな痛手だった。EC強化が喫緊の課題となり、店舗以外のタッチポイントを増やすため自社SNSでの積極的な発信や、急遽WEB上でプレゼントキャンペーンなどを実施。 慣れないテレワークによる腰痛などの対策で姿勢改善がメディアで話題になることが多かったことから、4月末から店舗の販促費予算を同訴求にてSNS広告に振り替えたところ、Amazonや自社サイトで販売を伸ばし、一部サイズで在庫切れとなるなど、室内履きニーズの高さを実感した。 今まではスポーツ専門店や量販店がタッチポイントで、必然的にアスリートや日常的に運動する方がメインユーザーだったが、コロナ禍でデジタルタッチポイントを増やしたことでそれ以外の新しいユーザーにリーチすることができた。 アスリートの足の疲労回復をサポートする目的で開発された機能性サンダルである3Dサンダルは、近年は普段履き、オフィス履きとしても支持を得ていたが、コロナ禍で自宅生活を快適にするための「室内履き」としても利用シーンを広げている。 災害時の避難の際の足元を守る「フェーズフリー」アイテムとしての要素も兼ねることが購入の後押しとなったという声も聞かれた。 テレワークでの腰痛や肩こり対策、姿勢改善やコロナ太り解消目的のために使用した人からの口コミなど広がり、3Dサンダルの主力モデルであるランページは、今年すでに昨対2.5倍の出荷数となっている。 3Dサンダルは、春夏スポット商品として、4月~7月に店頭販売されてが、室内履き需要を受け、ECを中心に通年で扱いを検討中。 3Dサンダルは、「試合後や移動用に、シダスインソールの機能性を持ったサンダルが欲しい」という要望を受け、リカバリーやコンディションアップを目的とした“履くインソール” として2013年から開始した。 踵を安定させ、足にかかる圧力を分散させるため、ソール部分はこだわりの硬さの異なる4層構造を採用。シダスインソールと同じ独自の立体形状インソールが足元から崩れた体軸バランスを整える。また、足裏から筋肉や足のめぐり感にも作用することでリカバリーを促進。スポーツ前後だけでなく普段の生活に取り入れることで、姿勢や体のバランスをキープするのを助け、足をすっきり軽くするのにも役に立つ。