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2024年10月09日

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【お出かけの季節に最適…履き心地の良い「レディスカジュアルシューズ」特集】 『アキレス・ソルボ』 リピーターが多い定番商品の「ASC5570」「ASC5580」への品番切り替えが順調に運ぶ――2023年秋冬もさまざまなシーンで履くのが楽しくなる新製品を用意



アキレスは、衝撃吸収・圧力分散素材のソルボセインを踵部に搭載し、解剖学に基づいた足裏設計でアーチを支える、履く人に優しいレザーシューズ「アキレス・ソルボ」を展開している。その「アキレス・ソルボ」の2023年は、国産で展開してきた定番商品を、カンボジアの合弁工場での生産に切り替えることに注力してきた。とくに、これまでの基幹商品だったSRL0520とSRL0910を、新品番のASC5570、ASC5580に替わることについて、売り場、そして「アキレス・ソルボ」ファンも気をもんだ。


新品番のASC5570、ASC5580が発売された今年3月までは、旧品番が品薄状態になるなど苦しんだ部分もあったが、発売から気温が上昇した5月以降は動きも活発になり、この切り替えが上手く運んだことが裏付けられた。


ASC5570 2万6400円(税込)/ロングセラーモデルだったSRL0520の後継モデル。㊧㊤秋冬新色のブロンズ、㊨㊤秋冬新色のダークグリーン/オーク、㊧㊦黒、㊨㊦グレー/ウォームグレー

とくにASC5570では、販促ツールなどでも打ち出したカラーのブルーグレー/オフホワイトが人気となり、マスタード/オフホワイトやグレー/ウォームグレーも続いた。同社では、「アキレス・ソルボ」を代表する品番、しかもブランドの特徴のひとつであるカラーの楽しさを表現したモデルが動き出したことで、「百貨店を始めとする売り場でも、自信をもって新たな定番を勧められるようになった」と振り返る。また、原材料高騰を始めとしたさまざまなコストの上昇により、今年は春、そして秋に値上げを行っているが、ここまで大きな影響は出ていないという。


「アキレス・ソルボ」の良さを活かしながら新たな定番を生み出す――“紐+ファスナー”の「ASC4290」がヒット、秋冬は細い“ゴム紐”採用の「ASC5670」を新発売

新定番に育成していくASC4290㊧とASC5670㊨

また、アキレスでは、既存の「アキレス・ソルボ」ファンに快適に履けるレザーカジュアルシューズを提供するための改良を行っている一方、常にさまざまな世代に履いてもらえるように、新たなデザインやテイストに刷新していくことにも余念がない。


例えば、ASC5570やASC5580は基幹品番ではあるが、世代によっては「もう少し若いテイストが欲しい」という欲求がわいてくる。そこで“紐+ファスナー”仕様のASC5570は、その仕様を踏襲しながらデザインを変更したASC4290も新規提案、“ゴム紐”仕様のASC5580は、ゴム紐を細いゴム紐に変更したASC5670を2023年秋冬新製品として投入するなど、進化させている。

ASC4290 2万4200円(税込)/紐+ファスナーにスニーカーソールを組み合わせた新定番モデル。㊧秋冬新色のコーヒー、㊥パールサンド、㊨オフホワイト

このASC5670には、弾力性のあるEVA素材とソフトなウレタンフォームという、柔らかさの異なる2層構造による厚めのインソールが装着されている。さらに踏付け部は6㎜厚とすることで、クッション性を高めている。また、細めのゴム紐は、脱ぎ履きしやすいうえ、シューズ自体を華奢なスタイルに感じさせる効果があり、アッパーには小さなパンチングを入れてスポーティ感も出している。

ASC5670 2万4200円(税込)/細いゴム紐を採用した2023年秋冬新製品。㊧㊤ブルーグレー、㊧㊦キャメル、㊨㊤黒、㊨㊦オーク

2品番は、ともにスニーカーソールにしたことが特徴で、「アキレス・ソルボ」の得意とする部分を活かしながら、若返った新たな定番モデルを育成していく。


このほか2023年秋冬の新製品では、丸っこいフォルムのショートブーツで、黒はスムースレザー、ブラウンはスエードで提案しているASC5720、黒とコーヒーの2色で構成するロングブーツのASC5710がある。ともに撥水皮革を採用している。


また、牛革と羊革をコンビ使いしたアッパーサイドに転写で入れた水玉模様がポイントなるゴム紐仕様のASC5680や、撥水加工した羊革を使ったブーツのASC5340なども注目アイテムになる。


さらに、従来のハイブリッドクロウよりもガラス繊維配合ラバーの面積を減らし、セラミックとクルミ配合の凹凸ラバーを増やすことで、氷だけでなく雪の路面に対して、より配慮したハイブリッドアイスクロウ2を搭載したウィンター仕様の防滑ブーツとして、紐+ファスナーのAWF5760、サイドゴアのAWF5750の新製品も用意している。

ASC5720 2万9700円(税込)/丸いフォルムのショートブーツ。2023年秋冬新製品。㊧スエード/ブラウン、㊨黒


ASC5710 3万1900円(税込)/撥水皮革を使ったロングブーツ。2023年秋冬新製品。㊧黒、㊨コーヒー


ASC5680 2万6400円(税込)/サイドの転写による水玉模様がポイントの2023年秋冬新製品。㊧黒、㊨ライトグレー/オーク


ASC5340 3万800円(税込)/アッパーに羊革を使ったブーツ。㊧黒、㊨コーヒー



㊧2点AWF5760、㊨AWF5750 すべて2万9700円(税込)/ハイブリッドアイスクロウ2を搭載した防滑仕様のウィンターブーツ。2023年秋冬新製品。カラーは㊧黒、㊥白、㊨黒

アキレスだからこそ――「アキレス・ソルボ」の製品化にあたっての細部への“こだわり”の積み重ねが履き心地の良さにつながる


アキレスは、快適で履き心地の良いシューズづくりを追求しており、社内の物性基準を満たし、開発担当者が納得した商品しか世に送り出さない。新定番に育成していく“紐+ファスナー”仕様のASC4290の開発にあたっては、足を包み込み足が靴内にしっかり収まるように設計し、歩行時に足が前滑りしにくいように、ステッチのほつれを防ぐための“かんどめ”の位置の設計にも気を配った。

細部にまでこだわって履き心地の良さを高めていることがリピーター獲得の要因に(ASC4290)


細いゴム紐もテストを繰り返してオリジナルで製作した(ASC5670)

定番のASC5300などに採用しているゴム紐も耐久性が高く、履いているうちの劣化がしにくい。また、新製品のASC5670に採用した細いゴム紐は、既製品ではなく別注品を使っている。細くてもしっかりと靴を足にフィットさせるため、伸び具合や強度について、ゴムの本数を何度も変えてテストした。こうしたアキレスの細かい“こだわり”の積み重ねが、履き心地の良さにつながっていることは間違いないところだ。


アーチをしっかりサポートする「メディフラット・アナトミー(MA)設計」モデルにファンがつく――今年は「ASC5280」のゴールド/ウォームグレーの動きが上昇

ASC5280 2万7500円(税込)/メディフラット・アナトミー(MA)設計モデル。㊧秋冬新色のバーガンディ/ボルドー、㊥黒、㊨ゴールド/ウォームグレー

一方で、2020年秋冬から展開をスタートした、究極の歩きやすさを生み出す“メディフラット・アナトミー(MA)設計”を採用したシリーズからは、新たなユーザーがリピーターになるという良い流れが生まれている。


MA設計は、内と外の縦アーチ、横アーチの足の3つのアーチを、学術的基礎研究に基づいて従来モデルよりもしっかりとサポート。また前足部を横方向にフラットな形状にしたことに加え、横アーチサポートにより自然な足の状態を再現。さらに後足部の接地面積を拡大、圧力分散することで安定感も高めている。


さらに、着地時の衝撃緩和と前方への重心移動に配慮したヒールロッカー形状や、立った状態での安定感を高める踵部底面のサクション形状、蹴り出し時に母趾で蹴り出しやすく設計された靴底形状を採用。インソールは、踵部にフラット形状のソルボセインを搭載した。これらにより、従来モデルに比べて踵部と中足部の接地面積が増加することで安定して歩ける。


MA設計シリーズは「これしか履けない」といった熱烈なファンもできつつあり、今年はASC5280のゴールド/ウォームグレーや白の動きが良く、2023年秋冬はバーガンディ/ボルドーの新色を加える。


ミニマルなデザインで評価を上げる「スタイリッシュライン」からはエッジの効いたショートブーツ「ANF5690」が登場――アナトミー設計の機能をもたせたインソールで履き心地を向上、クッション性も高める



大人の女性に向けて、ミニマルなデザインのシューズを展開するニューラインが、2023年秋冬から「スタイリッシュライン」へと名称を変更した。このラインは、オシャレが好きで購買力もある40代~50代女性という新たな客層を着実につかみ、メッシュを入れたスリッポンのANF5600や外羽根スニーカーのANF5120など、シンプルで履き心地が良いスニーカーを中心に売れている。今年10月に立ち上がった大人の女性向けのウェブマガジン、「mi-mollet(ミモレ)」のECショップでも反応が高かった。


このスタイリッシュラインにこの秋、大人の品格をプラスするエッジの効いたショートブーツ、ANF5690が加わった。アッパーには、柔らかい上質の牛革を使い、真っ白なソールをあわせている。着脱の容易さとともに、アクセントとしても使われたファスナーは、脚をきれいに魅せるために計算された角度で配置。さらに、履き口のアシンメトリーのカッティングでスタイリッシュ感を高めている。


そして、「アキレス・ソルボ」らしい履き心地の良さを支えているのがインソール。「アキレス・ソルボ」を代表する靴づくりの製法であるPUダイレクトインジェクションは、金型で足の形を表現(アナトミー設計)できる。一方、このブーツはセメント製法でつくられているため、足裏が接する部分は平坦になっている。そこで今回、高反発EVAを採用したインソールに、アナトミー設計の機能をもたせた。

ANF5690 2万7500円(税込)/スタイリッシュラインから登場したエッジの効いたショートブーツ。2023年秋冬新製品。カラーは黒のみ。アナトミーインソール、アクロフォーム搭載

また、インソールの裏面に衝撃吸収力に優れる特殊素材のソルボセインを搭載したのに加え、踏付け部には同社が開発した反発素材であるアクロフォームを、同社レディス商品では初めて搭載した。アクロフォームは、EVAに比べて衝撃吸収性が約10%高く、反発性は約50%高い特殊素材。スタイリッシュでありながら、アキレス・ソルボらしいクッション性が非常に高い、履き心地を考えたショートブーツができあがった。


地球環境への優しい取り組みの一環として「アキレス・ソルボ」に使用する天然皮革の多くはLWG(レザーワーキンググループ)認証タンナーから調達したものを使用している


アキレスは、LWG(レザーワーキンググループ)のメンバーであり、地球環境への優しい取り組みの一環として、2021年時点でアキレス・ソルボに使用する皮革の半数以上を、LWG認証を受けたタンナーから調達している。現在はカンボジア生産に移行したことで、羊革を使ったモデル以外の皮革は、LWGの認証をもつタンナーから仕入れている。LWG認証タンナーは、LWGが定めた基準を遵守し、汚水処理、大気汚染防止、労働環境の充実を守った環境で生産されている。さらに同社は、2023年春夏から、アキレス・ソルボのカートン(靴箱)の材料をリサイクル段ボールに変更するなど、サステナブルな取り組みを強化している。



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