抹茶とレタスから抽出した色で染め上げた生地を採用した「GEL-LYTE Ⅴ」
アシックスは、「アシックス」のスポーツスタイルカテゴリーで、繊維品の卸売・輸出入を手掛ける豊島(愛知県名古屋市)が展開する廃棄予定食材を染料として再活用するプロジェクトブランド「FOOD TEXTILE(フードテキスタイル)」と協業したシューズ「GEL-LYTE Ⅲ OG(ゲルライトスリーオージー)」と「GEL-LYTE Ⅴ(ゲルライトファイブ)」を、4月27日からアシックス原宿フラッグシップ、アシックス大阪リンクス梅田、アシックスオンラインストア、スニーカーセレクトショップなどで順次発売した。サイズ23.5~29.0、30.0㎝で、価格は1万5400円(税込)。
2モデルは、1990年に発売した軽量ランニングシューズ「GEL-LYTE Ⅲ」をベースにした復刻モデル「GEL-LYTE Ⅲ OG」と、今年で誕生30周年を迎える「GEL-LYTE Ⅴ」をベースにしている。どちらも、農園から買い取った廃棄予定の食材から抽出した色で染め上げた生地をアッパーに採用しており、「GEL-LYTE Ⅲ OG」はルイボスと柿を、「GEL-LYTE Ⅴ」は抹茶とレタスのそれぞれ2種類の色を組み合わせ、化学染料では出すことができない自然由来の優しい風合いに仕上げた。また、「GEL-LYTE Ⅴ」のミッドソールには、リサイクル素材を20%以上使用している。
「FOOD TEXTILE」は、豊島と色の原料を提供する食品関連企業、その生地で商品を展開するコラボレーション企業の3社から成り立つサステナブルなプロジェクトブランド。従来捨てられてしまっていた規格外の食材やカット野菜の切れ端、コーヒーの出涸らしなどを食品関連企業や農園から買い取り、食材に含まれる成分を抽出し、それを染料として生地や糸を染め上げて新しいアイテムに生まれ変わらせている。
豊島では、「今回の協業は、業界の垣根を超えて食品ロスの問題にアプローチするFOOD TEXTILEの取り組みにアシックスが共感、化学染料では出すことができない、自然由来のものだからこそ出せる優しい色合いに興味を抱いていただき実現した」としている。