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2022年12月07日

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アサヒシューズが産学医で共同開発した「アサヒフットケア」を発売――糖尿病患者だけでなく健常者にも履いてもらいたい“足の健康を守る、ケアするシューズ”



「糖尿病による足病変への対応シューズ」を原点に共同研究をスタート


アサヒシューズは、国立大学法人佐賀大学(医学部・附属病院)との産学医で共同開発した新機能搭載の“究極のコンフォートシューズ”「アサヒフットケア」を、全国の小売店や通販で9月中旬から順次販売を開始している。


同社では「糖尿病患者が生活するうえで大事なのは靴である」という医学界の声をきっかけに、罹患者およびその予備軍が多く、社会的な課題の大きい糖尿病と足病変のリスクに焦点をあてた、より足の負担を軽減し、足を清潔に保ち、かつ快適な歩行をサポートする、という新たなフットケアシューズの開発を目指し、2011年11月から佐賀大学との共同研究をスタートさせた。


テーマは、「糖尿病による足病変への対応シューズ」。医療の現場から多く寄せられていた“専門家も推奨できるような、足のキズを予防するシューズができないか”という声に応えるカタチで始まったプロジェクトだった。



確かなエビデンスを持ち、普段でも履けるスポーツカジュアルタイプに


これまで、糖尿病患者には、医師が処方して義肢装具士が作製する靴型装具や高額な輸入靴などが提供されてきたが、医師からは「来院するときだけに履く靴になっている」という指摘があり、患者側は「外出の際の服装に合う、普段でも履けるようなデザインの靴が欲しい」という要望が出ていた。


そこでアサヒシューズは、「国産の革靴」をベースに進めていた開発を、ある段階から「海外産のスポーツカジュアルタイプにして価格も1万円以内に抑える」ことに切り替え、より足の負担を軽減し、足を清潔に保ち、かつ快適な歩行をサポートするという新たなコンフォートシューズの開発を目標にした。テーマを「すべての足に悩みのある人や足の健康に関心のある人のために」として改善を重ねた結果、確かなエビデンスをもち、さまざまな職域(医療機関や学校など)やニーズを含めた“究極のコンフォートシューズ”が完成した。

シームレス構造、新健康設計ラスト、肉厚フラットインソール、衝撃吸収構造ミッドソール、ロッカーソール、制菌加工、丸洗いOK、アウトカウンター、モーションガイドスロープなど、“足の健康を守る、ケアする”ための機能を満載している

足の健康を守る、ケアするための①シームレス構造、②足趾の負担軽減、③衛生加工


機能面については①「縫い目の少ない「シームレス構造」=靴の中で足を傷つけないように内部は縫い目や段差を極力なくし、フットケアの観点からあえて汚れや血痕などの跡が目立つ白で統一。つま先部のとくに第1趾(足の親指)に余裕をもたせた、フットケア向けシューズとして最適な新健康設計ラストに仕上げた。


②「足の負担を低減するやわらか設計」=クッション性が高く、負担の少ない蹴り出しを助けるため、ソールの中足部横方向にスロープ状の硬質バーを配置した新発想の“Motion Guide Slope(モーションガイドスロープ”(特許出願中)を搭載。正常歩行促進と足趾(第4趾、第5趾)の負担を低減する。ミッドソールには円柱状の構造体を多数配置し、足全体にかかる衝撃を分散吸収しやすく、インソールは極端な凹凸のない8㎜厚のあるポリウレタン製にするなど、足への負担を取り除く機能を充実させている。また、舟底形状のロッカーソールで、自然に足が前に進む構造にしている。


③「衛生的で快適なシューズ」=吸湿速乾に優れ、しかも洗濯機で丸洗いできる。靴内部はこだわりの制菌加工(SEKオレンジマーク)で、衛生面でもサポートする。


当初の予定通りに百貨店、靴専門店、量販店、通販、介護用品店、フットケアサロン、および同社直営店など、約300店舗をベースに販売をスタートしている。とくに医学分野では待望のシューズとして捉えられており、すでに病院の医師や看護士、スタッフの間での愛用者が増え始めている。


「アサヒフットケア」は、佐賀大学医学部付属病院での検証を経たエビデンスがあるうえ、2020年12月4、5日の第1回日本フットケア・足病医学会年次学術集会(横浜)で、佐賀大学と共同で「産学連携から生まれた次世代のフットケアシューズの開発」として発表されている。

アサヒフットケア001(AFC001) 8800円(税込)/ベーシックなシューレースタイプ。グレーが一番人気となっている


アサヒフットケア002(AFC002) 8800円(税込)/脱ぎ履きの操作が簡単な面ファスナータイプ


アサヒフットケア003(AFC003) 8800円(税込)/ストッパー付きのシューレースタイプ。病院の看護士、スタッフにホワイトが好評

「快歩主義」「アサヒメディカルウォーク」に続く健康志向の自社ブランドとして訴求


アサヒシューズでは、リハビリ用として開発した「快歩主義」(2000年発売)が健常者に履きやすい靴として広がり、変形性膝関節症の研究から生まれた「アサヒメディカルウォーク」(2006年発売)が、結果的に“ひざのトラブルを予防する”シューズとして認知されているように、今回発売した「アサヒフットケア」も、足底圧を低減する等の機能をベースに、「足のケアを始めたい人」「足への負担が少ない靴を探している人」など、“足の健康を守る、ケアするシューズ”として健常者にも積極的に履いてもらいたいと考えている。


デザインは3型。「アサヒフットケア001」はシューレースタイプ。ホワイト、ブラック、グレーの3色。「アサヒフットケア002」は面ファスナータイプ。ホワイト、ブラックの2色。「アサヒフットケア003」は紐を留めるストッパー付き。ホワイト、ブラックの2色。サイズはすべて22.0~27.0、28.0㎝で、価格は8800円(税込)。


足のケアが必要な糖尿病患者と予備軍を合わせると2000万人


2016国民健康・栄養調査によると、日本で糖尿病が強く疑われる患者は、1000万人(97年比15%増)と推計され、予備軍の1000万人と合わせると約2000万人と報告されている。


糖尿病患者の約50%は神経障害を併発、初期では足部の知覚障害から始まり、進行すると無知覚、さらに運動神経障害まで進行する危険性がある。自分の足の異常を感知することができないと足潰瘍を形成して感染、最悪の場合は切断に至ることもある。


糖尿病の初期段階では、食事療法とともに運動療法が重要となるが、不適切なシューズや不適切な履き方をすること、さらに歩き過ぎなどによって足部に傷を創ることを極力避けるべきである。


糖尿病では第4趾、第5趾の付け根周辺に傷ができやすく、健常者でも年齢を重ねると足指の小趾側に体重が移動する傾向がみられる。そのため「アサヒフットケア」では、足の内外の高低差を約4㎜つけて、ヒト本来の歩き方である“あおり歩行”がしやすい構造にしている。


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