【ブランドスニーカー特集――2021年秋冬】主要ブランドの注目アイテム
<2020年から日本を襲ったコロナ禍は、靴業界にも多大な影響を与えた。都市部を中心とした商業施設が休業や営業時間短縮を余儀なくされ、販売機会を大きく削ぐことになった。2021年も年初からの度重なる緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発出により、元の状態には戻りきれていない。またこの間、外出自粛やリモートワークの推進策で生活が大きく変化し、人と会う機会が少なくなったことで、ファッションがよりベーシックに回帰し、以前にもましてカジュアル化が進むことにもつながっていった。
2020年のシューズ市場全体の供給量は、2割ほど減少したと推定されるなか、ブランドスニーカーは健闘したと言えるだろう。オンシーン向け専用のシューズがコロナ禍で苦戦したことに比べ、汎用性の高さでさまざまなシーンで使えるシューズとして重宝されたからだ。競技シューズをルーツとするスポーツシューズのライフスタイル商品を主とするブランドスニーカーは、さまざまなシューズカテゴリーを侵食しながら成長しており、2011年に端を発したスニーカーブームは、すでに生活者の日常に定着。ブランドスニーカーが牽引役となって、これからもシューズカテゴリーの本流になっていくことは間違いないところだ。
ブランドスニーカーを展開する企業は、コロナ禍でさらに重要度が増しているデジタルマーケティングを駆使し、サステナビリティといった時代の趨勢を取り入れ、新たな販売方法も模索しつつ、特に若年層へアプローチしたいとする傾向が出ている。一方で、「実際に履いてみたい」という顧客の要望にも対応したいとする方向性も見える。また、カジュアルニーズが高まるなか、ブランドスニーカーのアイデンティティを強く訴えるとともに、テクノロジー(履き心地)とヘリテージデザインを、現代のトレンドに合致させたアイテムの開発で需要を広めようとする動きが出てきている。
【コンバース】コンバースジャパン
「ブランニュービンテージ」をテーマに多彩なラインアップを提案、環境問題に向き合う新シリーズの展開も
「ブランニュービンテージ」をテーマに多彩なラインアップを提案、環境問題に向き合う新シリーズの展開も
「コンバース」の2021年秋冬およびホリデーシーズンのテーマは、BRAND-NEW VINTAGE(ブランニュービンテージ)。シンプルなフォルムに、高いデザイン性。レトロだけど新しい。ジャンルを超えてミックスされた真新しいコンバースで、思い切り個性を楽しんでほしいとの想いでこのテーマを設定した。
ホリデーシーズンの注目モデルは、90年代のアーカイブをベースにしたアウトドアブランド「L.L.Bean」とコラボレーションしたオールスター 100 L.L.Bean HI。トウキャップの形状や半円のラバーパーツは90年代に発売されたアーカイブモデルを踏襲しつつも、オールスター 100 で提案することで機能やディテールをアップデートした。
このほか、90年代発売の「VARSITY COLOR BLOCK」をベースに、レトロなアウトドアのジャケットやバックパックにも見られるカラーブロックをモチーフとしたオールスター US VSカラーブロック HIや、トラッドスタイルに見られるサイドゴアブーツをモチーフにしたジャックパーセル サイドゴアRH HI、厚みのある凸凹とアーチの曲線が特徴のラグソールを採用したオールスター100 チャンク OXなど豊富なラインアップを提案している。
さらに、コンバースは環境問題に向き合う新しい取り組みとして9月下旬から「LONGLIFE(ロングライフ)」シリーズを展開。足馴染みした愛着のあるアッパーはそのままに、ヘタってしまったアウトソールやインソール、シューレースを取り替えることで長く愛用できるシリーズで、サステナブルにもつながる取り組みになっている。第1弾として、キャンバス オールスター HIのブラックモノクロームをモチーフにした「LEA オールスター ロングライフ HI」を提案、直営店限定で発売をスタートした。
【アキクラシック】SHINYOH
韓国ブランドらしいダッド系スニーカーが若い女性から圧倒的な支持受け予想以上の動きに
韓国ブランドらしいダッド系スニーカーが若い女性から圧倒的な支持受け予想以上の動きに
SHINYOHが展開する「AKIII CLASSIC(アキクラシック)」が、韓国ファッションが好きな10代から20代女性の支持を集め、予想を上回って好調に推移している。現在、人気No.1のアイテムとなっているのが、韓国ブランドらしいダッド系スニーカーの「AKIII URBAN TRACKER(アキ アーバン トラッカー)」。シーズン毎にニューカラーを加えて展開しているが、なかでもホワイト/グレーが1番人気になっている。9月初旬からは「AKⅢCLASSIC」初のムラサキスポーツ別注カラーも発売している。
2021年秋冬新製品で注目されるのが、クラシックスニーカースタイルの「AKIII RECOVERY COTTON HIGH(アキ リカバリーコットン ハイ)」。キャンバス素材のアッパーを加硫した後、厚底を接着したモデルで、SHINYOHでは「第2のAKIII URABAN TRACKERに育成したい」考え。
SHINYOHでは、今後の「アキクラシック」のブランディングについて、シューズに加え自社企画のアパレルと、ライセンス契約したクラフト・ハウスによるバッグの販売を始動することで、総合ライフスタイルブランドへ舵を切っていく方針。また本国韓国では、アーティストやアイドルと契約したプロモーション活動を活発に行っており、日本でも2021年春夏からモデルの吉木千沙都さん(ニックネーム:ちぃぽぽ)をアンバサダーに起用、店頭や広告などで露出を高めており、2022年春夏シーズンも吉木さんを起用したプロモーションを継続していく。
【ブルックス】アキレス
次世代開発チーム、ブルーラインが手掛けたアイテムが機能性とデザイン性の両面から注目を集める
次世代開発チーム、ブルーラインが手掛けたアイテムが機能性とデザイン性の両面から注目を集める
アキレスが展開する米国ランニングシューズブランド「BROOKS(ブルックス)」が、機能性に裏打ちされた履き心地の良さで活躍の場を拡げそうな勢いだ。今年の春夏シーズンに限定発売された、ブルックスの次世代開発チームであるブルーラインが手がけたロードランニング向けの新クッショニングモデル「オーロラ」は、スニーカーセレクトショップのatmosでポップアップショップ展開されるなど、そのデザイン性にも注目が集まった。
ブルックス社は1914年に米国ペンシルバニア州で創業し、1977年に世界で初めてミッドソールにEVAを採用したことでも知られる。そのため、履き心地を左右するミッドソールの先進的な開発に定評がある。現在、「ブルックス」史上最も柔らかい独自のクッション素材であるDNALOFTをベースに、液化窒素ガスを混ぜて臨界発泡させ、クッション性を高め、軽量化を進めた機能素材も開発している。
2021年秋冬シーズンは、ブランド初のカーボンニュートラルシューズとしてリニューアルされ、全13色(メンズ6色、ウイメンズ7色)で提案された「Ghost14(ゴースト14)」や、問い合わせが増えているトレイルランニングカテゴリーの新製品「Cascadia16(カスケディア16)」などが注目されている。
【ジェントリー】ムーンスター
現代のミドルエイジに向けて革靴の魅力を活かした新たなカジュアルシューズを提案
現代のミドルエイジに向けて革靴の魅力を活かした新たなカジュアルシューズを提案
ムーンスターは、長い歴史と優れた機能性をもつ「ワールドマーチ(WORLD MARCH)」ブランドのもと、革製品のもつ良さを活かし、新たなターゲットをねらったカジュアルシューズブランド「gently(ジェントリー)」を10月上旬から展開している。
コンセプトは、「紳士になれる靴」。これまで培ってきたムーンスターの革靴のノウハウを活かし、時流にあった紳士になれるシューズを提案していく。ターゲット層は、40~60代男性。上品さや清潔さにこだわり自身の持ち物を選ぶ人、年齢に左右されず歳を重ねることを楽しみ、年相応のファッションを意識し始める人を位置付けた。
売り場は、オンライン、オフラインともに充実させ、「靴は実物を見て買いたい」「最近はネット購入がメイン」というどちらのニーズもしっかり対応していく。商品価格は、本革を使用しながらも本体価格1万円以下に設定することで、手の届きやすい身近な革靴というポジションの確立をねらう。
商品テーマは「ビジネスとデイリーのどちらにも履ける汎用性」「カジュアルソールなのに紳士靴のたたずまい」を設定。機能面では、撥水レザーを採用し、雨の日も快適に使用できる透湿防水を搭載。アウトソールは、踵部分に耐摩耗ラバーを使用し、インソールは銀イオン抗菌防臭機能を搭載している。
アイテムは、革靴ライクにも、スニーカーライクにもアプローチできるコートタイプとトラッドタイプをベースに構成した。
【アディダスオリジナルス】アディダスジャパン
リサイクル素材使用のスタンスミス、アレンジを加えたフォーラムに注目
リサイクル素材使用のスタンスミス、アレンジを加えたフォーラムに注目
2020年12月、2021年春夏向け新製品としてリサイクル素材でつくられた「STAN SMITH(スタンスミス)」が発売された。Adidas Originalsの主力商品のひとつである名作のSTAN SMITHがリサイクル素材でつくられたモデルとして登場することで、ブランドが掲げるサステナビリティへのコミットメントを表現。また2021年4月には、このSTAN SMITHとディズニーキャラクターがコラボレートしたモデルも登場した。
2021年秋冬は、1984年に誕生した名作バスケットボールシューズ「FORUM(フォーラム)」を復刻、7~8月にキャンペーンを実施した。往年のルックスを踏襲したモデルに加え、現代的なアレンジを加えたモデルなどを多数リリース。また、アディダスのブランドアンバサダーを務める常田大希氏(King Gnu/millennium parade)をメインビジュアルに起用し、人気若手ミュージシャンによる配信ライブ企画など、若年層に向けてコミュニケーションを行った。
秋冬シーズンも「FORUM」と「STAN SMITH」に注力。FORUMは、往年のデザインはそのままに、さまざまなカラーで展開。バスケシューズのトレンドを押さえつつ、足首部分のベルトがアクセントになった、他とは一線を画すシルエットが魅力。STAN SMITHは、春夏シーズンから継続してリサイクル素材を使用したモデルを多数展開。ホワイトベースの定番カラーはもちろん、アッパーのカラーやテクスチャーなど、アレンジを加えたモデルも登場する。
【アシックス】アシックスジャパン
秋冬は登場から35年を記念したGT-Ⅱ、生活様式の変化も考慮したGEL-QUANTUM 360 6 REなどが登場
秋冬は登場から35年を記念したGT-Ⅱ、生活様式の変化も考慮したGEL-QUANTUM 360 6 REなどが登場
「アシックス」スポーツスタイルの2021年春夏は、自社オンラインストアを中心に前年増で推移した。引き続きGEL-LYTE ⅢやGEL-PTGといったアイコンモデルが人気で、派手なデザインというよりもトーナルカラーで比較的着回しの効くデザインが好調。新しいラインアップとして、KIKO KOSTADINOV STUDIOとの共同制作ラインがスタートし、ファッション感度の高いユーザーから人気を得ている。
2021年秋冬は、コロナ禍の人々のライフスタイルを意識し、遠出せずに家の周辺に少しだけ出掛けるようなシーンが多いなかで活躍する“汎用性”や“着脱性”に着目したアイテムを用意している。マーケティング面においても「人と人のつながり」、ブランドタグラインである「Sound mind, sound body」をテーマに活動している。
秋冬の注目モデルは、「GT-Ⅱ」と「GEL-QUANTUM 360 6 RE」。前者はGELテクノロジーを日本国外に流通させた最初のシューズで、今日のパフォーマンスカテゴリーのマイルストーンになっている。登場35周年を記念して、オリジナルシェイプを採用して復刻。後者は、アーカイブに別のアーカイブの要素を取り入れ、新たなデザインに再構築した。モノソック構造の採用でシューズの着脱が容易で、優れたフィット感を生み出す。GELテクノロジーをミッドソールの周囲に搭載した高いクッション性も特徴になっている。
【フィラ】丸紅フットウェア
BTSを起用したマーケティング継続、110周年を祝う記念モデルの打ち出し、パフォーマンスカテゴリー強化へ
BTSを起用したマーケティング継続、110周年を祝う記念モデルの打ち出し、パフォーマンスカテゴリー強化へ
2021年春夏に好調だったのは、90年代のボリューミーなランニングシューズをオマージュしたINTRATION LIGHT(イントレーション ライト)や、クッショニングタイプのランニングシューズスタイルFILA CATAPALT(フィラカタパルト)といったデザイン性の高い商品群。カラーでは、ホワイトベースやベージュベースのモノトーンが主流になっている。
2021年秋冬は、K-POPアーティストのBTSをアンバサダーとしたマーケティングの継続、ブランド創立110周年を祝う110thコレクションの打ち出し、パフォーマンスカテゴリーの強化を進めていく。注目モデルのひとつが、「フィラ」が新たに提唱するファンクショナルランニングシューズのFILA NEURON 5_NUCLEUS(フィラ ニューロン5 ニュークレウス)。10~20㎞のデイリートレーニングに最適化された機能をもち、グローバルレベルでのマーケティングも計画中。
もうひとつのモデルは、Disruptor 2 Premium CX(ディスラプター2 プレミアムCX)。近年のFILAリブランディングを象徴するディスラプターをベースに、110周年を迎えるブランドのヘリテージをトリビュートする限定モデル。CXはローマ字表記で110を意味する。
【ルコックスポルティフ】デサントジャパン
日本人女性にフィットする履き心地と池田エライザさんの起用でより若年層への訴求を強化
日本人女性にフィットする履き心地と池田エライザさんの起用でより若年層への訴求を強化
2021年春夏は、展開が拡大した定番的な主力モデルについては、「ローランSL」を中心に堅調に推移し、8月は悪天候もあってレインシューズシリーズが好調に推移した。
2021年秋冬は、日本人女性にフィットする履き心地を徹底的に追求したモノづくりと、池田エライザさんを起用したマーケティング活動により、レディス・スニーカー市場でより若年層に訴求することに注力する。また、より多くの人にブランドを知ってもらう切っ掛けをつくるため、毎シーズン積極的にコラボレーションプロジェクトを実施していく。新製品の開発テーマでは、フットウェアの基礎設計に「コンフォート」機能を提供し、人々が快適な生活を送るための商品を独自ポジションで展開することを目指す。
2021年秋冬の注力モデルは、年間を通じて推しているLAセーヴィルシリーズの「LAセーヴィル リフト」と「LAセーヴィル リフト ブーツ ショート」。「ルコックスポルティフ」としては高単価ながら、幅広い層に購入されており、ブランドが目指す「エイジレス」を加速させているモデルになる。
足元をキレイに魅せるデザインをコンセプトに、セミポインテッドトウ形状やコスメティックなパーツ使いを特徴にしながら、リフト形状にすることで、さらにエレガンスさを加えている。とくにQ4(第4四半期)に展開するウィンターブーツは、ショートタイプもラインアップすることで、秋口や首都圏などの雪の降らないエリアでも履けるようなデザインにしている。
【ミズノ】ミズノ
直営限定で先行展開したMLC(エムエルシー)海外製モデルが新たなユーザーを獲得
直営限定で先行展開したMLC(エムエルシー)海外製モデルが新たなユーザーを獲得
2021年春夏シーズンの「ミズノ」スポーツスタイルは、前年同シーズンに比べて販売数がやや増加した。緊急事態宣言の長期化で市況が厳しいなか、直営限定で先行販売を行ったMLC(エムエルシー)海外製モデルが自社EC中心に新たなユーザーを獲得している。コラボレーションモデルなど限定品については、継続して消化が良好に推移している。
2021年秋冬からスポーツ大型店チャネルを中心にMLC海外製モデルの販売をスタートする。国内工場で長年改良を続けてきた木型を使用し、スポーツメーカーのミズノならではの快適な履き心地とディテールにこだわった。ユーザーアンケートをもとに「派手過ぎず」「主張し過ぎない」シンプルでスタイリッシュなスニーカーとして構成を組んでいる。
注目モデルは「MLC-0」と「MLC-00」。上質さや履き心地を失うことなく、スリムなシルエットでさまざまなファッションに合わせやすいスタイリッシュさが特徴。薄底ながら履き心地にもこだわり、日本製同様の足型の採用、柔らかく包み込むようなアッパー素材、ゆっくり沈み込むPUフォーム仕様のインソールなど、柔らかい履き心地を実現している。ともにユニセックスサイズ展開。「MLC-0」はオールレザーでビジネスにも活躍するモデルに、「MLC-00」はナイロンとスウェードのコンビ使いで、カジュアルに履きやすいモデルに仕上げている
【ニューバランス】ニューバランスジャパン
過去のアーカイブモデルのクラシックな要素と現代的なデザインを掛け合わせたフレッシュな新製品が登場
過去のアーカイブモデルのクラシックな要素と現代的なデザインを掛け合わせたフレッシュな新製品が登場
2021年春夏は、定番の「574」や「996」等のクラシックモデルのほか、昨年ローンチし即完売が続くなど話題を呼んだニューモデルの「2002R」や「327」等を中心に好調を維持している。また、WTAPS、Levi’sとのコラボレーションモデルなど、発売前から注目度の高い商品もブランド人気を後押しした。
2021年秋冬は、ブランド創業115周年を迎え、過去のアーカイブモデルのクラシックな要素と現代的なデザインを掛け合わせ、時代とともに変化し“シフト”するモデルが、続々と登場する。「327」や「574」に90年代テイストをミックスした「57/40(フィフティーセブン/フォーティ)」に加え、過去のモデルに着想を得たユニークなソールユニットと、洗練されたボディシェイプを融合した最新モデル「XC-72」が登場するなど、さまざまな角度から新しい提案を行う。
注力モデルは「XC-72」と「327」。「XC-72」は、“過去から見た未来と、未来から見た過去を表現する”というレトロフューチャリズムを体現したデザイン。内外異なるアシンメトリーなアウトソールパターン、多角的にシェイプされたヒール、70年代のコンセプトカーから着想を得たスクエアトウなどのディテールを採用し、インパクトある現代的デザインでありながら、ノスタルジーを感じさせるルックが特徴。
「327」は、70年代のニューバランスを代表するランニングシューズ「320」「355」「Super Comp」の3つモデルから着想を得て誕生した。それぞれモデルの象徴的なデザイン、ディテールを取り入れ、その要素をアレンジ。つま先や踵部のアウトソールの巻き上げ、ラギッドなアウトソールデザインからのレトロなイメージに、オーバーサイズのNロゴの存在感、シューズ全体を現代的な新しいシルエットとして印象付ける、どのアングルから見てもフレアなミッドソールが新鮮さを生み出す。
【ナイキ】ナイキジャパン
ハンズフリーデザインとリサイクルフォームによる「ナイキ グライド フライイーズ」などを発売
ハンズフリーデザインとリサイクルフォームによる「ナイキ グライド フライイーズ」などを発売
「ナイキ」の2021年秋冬の注力モデルが「ナイキ エアフォース1 ゴアテックス」や「ナイキ グライド フライイーズ」。「ナイキ エアフォース1 ゴアテックス」は、大人気バスケットボールシューズのオリジナルモデルに張りのあるレザーと大胆なカラー使い、適度な光沢で個性が際立ったデザインが特徴。ゴアテックステクノロジーを搭載し、ヒールとシュータンにGORE-TEXのロゴが入っている。
「ナイキ グライド フライイーズ」は、ハンズフリーのFlyEaseデザインでシューレースを結ぶことなく簡単に履ける。工場の床から再成型したリサイクルZoom Xフォームを使用したミッドソールは、快適で反発性に優れる。
【パンサー】世界長ユニオン
秋冬はブランドコンセプトを忠実に表現したスタンダードなアイテムを展開
秋冬はブランドコンセプトを忠実に表現したスタンダードなアイテムを展開
2021年春夏は、ナイロンアッパーの薄底タイプ、パンサーデラが好調だった「パンサー」。2021年秋冬は、ブランドのコンセプトに忠実なスタンダードなアイテムを提供していく。また、“manufacutured by”というシリーズで、レザーシューズ仕様などのアイテムの発売を予定する。
2021年秋冬シーズンの注目モデルは、パンサーデラとパンサーGTデラックス。パンサーデラは、ナイロン素材とスエードのコンビモデルで、発色の良いナイロンが特徴のモデル。パンサーGTデラックスは、スエード×スムースレザーのコンビモデル。1970年代にオリジナルモデルが発売され、クラシックな雰囲気が特徴となっている。
【パトリック】【スペルガ】カメイ・プロアクト
デジタルマーケティング強化で若い世代と女性比率上がる「パトリック」。「スペルガ」はARTIFACTシリーズでメンズ市場開拓
デジタルマーケティング強化で若い世代と女性比率上がる「パトリック」。「スペルガ」はARTIFACTシリーズでメンズ市場開拓
2021年春夏シーズンの「パトリック」はクリエイティブを変え、デジタルマーケティングを強化したことで、オフィシャルサイトでは20~30代、また女性の割合が増えてきており、幅広い層が獲得できている。「スペルガ」は、メンズや軽量モデルなど、新企画によるデジタルマーケティングの強化により、新しい層にリーチしている。
2021年秋冬は、「パトリック」「スペルガ」とも、長い歴史がありブランドのヘリテージに現代のアップデートをデザインや機能に落とし込んだ商品を企画。販売面では、「パトリック」は卸販売とともに直接流通の強化、直営店、公式サイト、限定商品の販売やサービスを強化。「スペルガ」は、公式サイトとシューズ流通の卸販売を強化している。
マーケティングでは、両ブランドともデジタルマーケティングによって露出度を高める策を継続。「パトリック」は既存顧客層の底上げとロイヤルティマーケティングを強化する。クリエイティブのイメージ強めて20~30代へのアプローチを進める。「スペルガ」は、ARTIFACT(アーティファクト)によるメンズ市場の開拓、軽量や履き心地など、デザインとともに機能にも特化した企画商品による露出拡大を進めていく。
秋冬は、「パトリック」はドラえもんモデルや、80年代のランニングシューズからイメージしたレトロなCALFORNIE(カリフォルニー)、80年代のパトリックらしいビビッドなカラー使いが特徴のARTOIS21(アートイス21)。「スペルガ」は、改めて機能美=デザインを追求したプレミアムコレクションのARTIFACT、1940年代のテニスシューズのデザインを活かし、履き心地をアップデートした2706OGなどが注目モデル。
【プーマ】プーマジャパン
男性中心に「PUMA SUEDE」が安定した動き、女性向けでは厚底スニーカーの訴求に力を入れる
男性中心に「PUMA SUEDE」が安定した動き、女性向けでは厚底スニーカーの訴求に力を入れる
2021年春夏は、スポーツにインスパイアされたライフスタイル商品をラインアップしているカテゴリーでは、MAYZE(メイズ)やSUEDE MAYU(スウェード マユ)など、女性向けの厚底スニーカーの売上げが好調だった。また、プーマの定番モデルである「PUMA SUEDE(プーマ スウェード)」も、男性を中心にシーズンを問わずに安定的に売れている。
2021年秋冬は、女性向け厚底スニーカー「MAYZE」をチェルシーブーツタイプにアップデートした「メイズ チェルシー」を始めとした女性向け厚底スニーカーの訴求に注力。10代や20代の若い女性層に向けて、SNSなどを中心としたプロモーションを予定している。
2021年秋冬の注力モデルは、発売から50年以上にわたり愛され続ける名作の「PUMA SUEDE」に天然の生ゴムを使った「スウェード クレープ」。クレープソールの採用で、クッション性が高まり、また革靴のような大人っぽいシルエットと雰囲気を楽しめる。もう1点は前述の「メイズ チェルシー スウェード」。3層で構成されたミッドソールが最大の特徴で、アッパーにスウェード素材を採用し、着脱のしやすさと足首のホールド感を高めるサイドゴア仕様。ボリューム感がありながら、すっきりとしたフォルムで幅広いスタイルにマッチするトレンド感のあるブーツに仕上げた。
【スピングルムーヴ】スピングルカンパニー
“アーバンアウトドア”をテーマにこだわりが詰まったラインアップを展開
“アーバンアウトドア”をテーマにこだわりが詰まったラインアップを展開