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2024年12月11日

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2022年の年1回以上のジョギング・ランニングの実施率は2年前比で減少(笹川スポーツ財団が調査)――推計実施人口は877万人に

笹川スポーツ財団は、2022年の20歳以上の年1回以上のジョギング・ランニングの実施率が、2020年に比べて減少したと発表した。


同財団は、1992年から隔年で「スポーツライフに関する調査(スポーツライフ・データ)」を実施している。全国の18歳以上を調査対象に、頻度・時間・運動強度からみた独自の指標である「運動・スポーツ実施レベル」を始め、スポーツ観戦率やスポーツボランティア実施率、好きなスポーツ選手の推移など、国内のスポーツライフの現状を明らかにしてきた。


2022年の調査では、20歳以上のジョギング・ランニング実施率(年1回以上)は、2018年(9.3%)から2020年(10.2%)にかけては増加したものの、2022年は8.5%(男性:12.3%、女性:4.6%)に減少した、としている。推計実施人口は、過去最高だった2020年の1055万人から877万人(男性:612万人、女性:245万人)に、178万人減った。


性別・年代別では、女性は20歳代の実施率の減少幅(15.8%から10.5%にダウン)が他の年代よりも大きく、30歳代の実施率が4.2%と過去最低を記録した。


同財団のスポーツ政策研究所の鈴木貴大政策オフィサーによると、ジョギング・ランニングの年1回以上の実施率は、外出制限などを余儀なくされたコロナ禍初期の2020年に、全体および男性で過去最高を記録したが、さまざまな規制が緩和され始めた2022年は減少し、コロナ禍前の水準に戻った。コロナ禍でさまざまな活動が制限される中でジョギング・ランニングを始めたものの、継続に至らなかった人が一定数おり、その傾向は男性に強かったと考えられる。筋力トレーニングや体操など他のエクササイズ系の種目も同様の傾向を示していることを鑑みると、2020年の増加は一時的なものだったと推察される、と解説する。


一方、女性の実施率はコロナ禍における一時的な増加もみられず、2018年以降減少傾向にある。女性のなかでも40歳代以上は横ばいまたは増加しているのに対して、30歳代以下では2018年から5ポイント以上減少している。若い女性のジョギング・ランニング離れが起きているのか、また元の水準に戻るのか、コロナ後の推移も注視する必要がある、としている。


なお、週1回以上の実施率は、2012年以降は多少の増減はあるものの、横ばいで推移している。2022年は5.4%と2020年から0.2ポイント減少した。実施推計人口は557万人。男性は8.0%と前回から0.7ポイント減(実施推計人口は398万人)、女性は前回の2.6%から2.7%と横ばい(同144万人)で推移している。


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