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2024年03月19日

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2024年03月19日

【特集】Shoes Post Onlineがセレクトする『この春に履きたいブランドスニーカー』主要ブランドの注目アイテム!



この10年間で日本の生活者に“快適志向”が根付いたことから、スニーカーを履く層が広がり、その勢いはブームからすでに定着の域に達している。スニーカーヘッズなどと呼ばれるブランドスニーカー愛好者は、コロナ禍でもその熱意が衰えることはないが、スニーカーを含めたシューズ市場全体に与えた影響は非常に大きかった。


ここにきて、(レザー)カジュアルシューズの勢いが復活してきているという情報もあるが、これからもオン・オフを問わずに生活スタイルがスポーティでカジュアルなものが主流となっていくことは明らかで、使用する素材やカラーリングの自由度も高いスニーカーが、今後もシューズ市場の牽引役を果たすことは、まず間違いのないところだ。


また、ブランドスニーカーは、ブランドがしっかりと認識されて購入される靴種の代表であり、それがデザイナーや異業種を始めとしたコラボレーションにつながり、新たな顧客層を獲得していくメリットも生んでいる。


ブランドスニーカーを展開するスポーツ企業は、過去にアスレティックマーケットからさまざまなシューズカテゴリーに触手を伸ばしてきた経緯がある。1990年を前後してスポーツブランドがアウトドア市場に与えたインパクトには大きなものがあり、現代においてもその親和性の高さも相まって、さまざまなアウトドアスニーカーが生み出され、ライフスタイル市場でも人気となっている。


さらに、時代の要請でもあるサステナビリティへの取り組みも、スポーツブランドを含めたブランドスニーカーを展開する企業やアウトドアブランドを展開する企業が先行していることは、SDGsネイティブ(あるいはサステナビリティ・ネイティブ)の若年層への訴求力を高める要因にもなっている。


※以下に主要各ブランドの2022年春夏のイチ推しアイテムを掲載しています(掲載ブランドはABC順としています)。


【AKIII CLASSIC/アキクラシック】SHINYOH

人気No.1のアキアーバントラッカーに加え、季節を問わない厚底のアキ リカバリーコットン ハイが好評

㊧アキ アーバントラッカー 8690円(税込)、㊨アキ リカバリーコットン ハイ 8690円(税込)

「アキクラシック」で不動の人気No.1となっているのが、ヒール高5㎝のチャンキーソールを配した「AKIII URABANTRACKER(アキアーバントラッカー)」。2022年春夏シーズンは、新色としてカッコ良くも女性らしさを感じられるWHITE/GRAY/ORANGEが登場している。アッパーサイドのロゴとヒール部分にオレンジを配し、共通の効かせ色として落とし込んでいる。


「AKIII RECOVERY COTTON HIGH(アキ リカバリーコットン ハイ)」は、ヒール高が6㎝のボリューム感満点のソールと、キャンバスアッパーのコンビネーションが魅力的なスニーカー。シーズンに関係なく、どのようなコーディネートにも合う可愛いシルエットのデイリーシューズに仕上げている。アキクラシックのピスネームをアクセントとして効かせている。


【adidas Originals/アディダスオリジナルス】アディダスジャパン

ASTIRやSUPERSTAR 82、adidas Originals by Parleyコレクションなど、さまざまなアイテムが登場

㊧アスター 1万1000円(税込)、㊨スーパースター パーレイ 1万6000円(税込)

2022年春夏シーズンの注目商品には、ASTIR(アスター)、SUPERSTAR 82(スーパースター82)、adidas Originals by Parley(アディダスオリジナルス バイ パーレイ)コレクションなどがラインアップされている。「ASTIR」は、2000年代初頭のカルチャーを着想源に、型破りだがどこか懐かしい、彩鮮やかなモデルとして登場した。


「SUPERSTAR 82」は、1982年のオリジナルモデルを再現したレザーシューズ。アイコニックなシェルトゥ、ギザギザのスリーストライプス、クリーンなルックスをそのままに、フレッシュな魅力のシルエットやプロポーションも1982年当時のモデルを彷彿とさせる。


「adidas Originals by Parley」は、海洋環境保護に取り組むParley for the Oceans(パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ)とのコラボレートコレクションで、スタンスミスを始め、スーパースター、フォーラムなどが発売されている。アディダスオリジナルスのアイコニックな定番スニーカーに、プラスチック破棄物ゼロの未来に向けて生まれた素材、Parley Ocean Plasticを一部に使用したモデルとして登場した。


【asics/アシックス】アシックスジャパン

GEL-NIMBUSやGEL-SONOMAといったパフォーマンスシューズをベースにしたライフスタイルシューズを打ち出す

㊧ゲル ニンバス 9 1万6500円(税込)、㊨ゲル ソノマ15-50 1万2100円(税込)

アシックススポーツスタイルの2022年春夏シーズンは、日本で堅調に支持を集めているGEL-LYTE Ⅲ OGや、GEL-PTGを強化するとともに、GEL-NIMBUS 9とGEL-SONOMA 15-50といったトレンド傾向にある2000年代初頭のパフォーマンスシューズにマッチしたモデルのローンチにも注力する。


GEL-NIMBUSシリーズは、クッション性を重視した高機能モデルのひとつとして1999年から展開されているロングセラーモデル。GEL-NIMBUS 9は当初、ニュートラルランナーとサピネーションランナーの長距離トレーニング用として設計されたシューズで、2000年代半ばの特徴的なディテールを継承し、ライフスタイルシューズとして復刻させた。


GEL-SONOMAのアッパーは、さまざまな環境や気象条件を駆け抜けるスポーツであるクロスカントリー用スパイクとして2002年に登場した「15-50」からインスピレーションを得ている。一方、ツーリングは、トレイルランニングシューズのGEL-SONOMA 1と、GEL-SONOMA 2のコンポーネントを使用。日常のライフスタイルシーンからハイキングまで、さまざまな環境に対応するライフスタイルシューズとして登場した。


【BROOKS/ブルックス】アキレス

ランニングシューズでの実績を背景にライフスタイルシーンで人気高まるウォーキングの「アディクションウォーカー」

㊧アディクションウォーカー 2 1万9800円(税込)、㊨アディクションウォーカー V-Strap 2 1万9800円(税込)

アメリカのランニングシューズ専門店でNo.1の実績をもつ「ブルックス」は、クッションモデルのGhost(ゴースト)を始め、スピードモデルのLaunch(ローンチ)やHyperion Tempo(ハイペリオン テンポ)からCascadia(カスケディア)といったランニングシューズ~トレイルランニングシューズの実績が高いが、ウォーキングモデルの「Addiction Walker(アディクションウォーカー)」シリーズもライフスタイルシーンで密かな人気となっている。


アディクションウォーカーシリーズは、デイリーウォーキングからスポーツウォーキングまで、アッパーにフルグレインレザーを採用し快適、かつ耐久性に優れる“極上の1足”として提案されている。


機能面では、路面からの衝撃を歩くスピードに応じて衝撃吸収性が変化する独自のクッション材「BioMoGo DNA」を搭載。アウトソールの防滑意匠は、英国の検査機関SATRAの基準をクリア。ヘリンボーン意匠と前足部のグルーブで滑りにくく、屈曲性も抜群。さらに土踏まずのアーチをサポートしながら、自然な歩行、歩容に導くダイアゴナルロールバーシステムを備えている。


【CONVERSE/コンバース】コンバースジャパン

ブランドスローガン“Design Yourself”のもとカテゴリーを跨いだ「MIDNIGHT BLUE PACK」や「U.S. ORIGINATOR」をテーマにしたコレクションを提案

㊧オールスター 100 ミッドナイトブルー HI 7700円(税込)、㊨オールスター US ジラフスポット OX 8250円(税込)

2022年SpringⅡシーズンは、ブランドスローガン“Design Yourself”のもと、カテゴリーを跨いだ「MIDNIGHT BLUE PACK」や「U.S. ORIGINATOR」の提案、エコ素材やエシカル素材にフォーカスした「converse e.c. lab」、ファッションの垣根を超えた「COLLABORATION」の4つを大きなトピックとして掲げている。


MIDNIGHT BLUE PACKは、トレンドカラーのミッドナイトブルーでまとめ、都会的でシックな雰囲気が漂う商品群。オールスター 100をアレンジした「オールスター 100 ミッドナイトブルー HI」(5月発売)や「ワンスター J」(5月発売)などをラインアップ。U.S. ORIGINATORは、古き良きアメリカのヴィンテージテイストを追求したコレクションで、「オールスター US ジラフスポット HI/OX」(発売中)は、1987年のアーカイブからジラフ柄を採用。ファミリー提案として、子ども靴も用意している。


環境と社会に配慮したサステナブルなシリーズ「converse e.c. lab」からは、「オールスター PETキャンバス CC HI」などを発売。アッパーは、使用済みペットボトルを回収・再利用したリサイクルポリエステル100%のキャンバス素材を採用している。コラボレーションでは、子どもから大人世代まで大人気の「ポケモン(Pokémon)」と、イラストレーターでアーティストとしても活躍している長場雄さんと協業した。


【FILA/フィラ】丸紅フットウェア

ディスラプター ウェッジサンダル 2やゼット バッファー 2など、フィラらしいデザイン性のモデルを提案

㊧ディスラプターウェッジサンダル 2 8690円(税込)、㊨ゼット バッファー 2 8690円(税込)

昨年、創業110周年を迎えた「FILA」は、それまで白一色のスポーツウェアだった世界に“色彩”を提案したことで有名。テニスを始めバスケットボール、スキー、サッカーなど、幅広いスポーツのフィールドで、「フィラ」が放つ色彩豊かなデザインは一躍注目を集めた。その勢いはスポーツ界に留まらず、ファッション界にも踏み込むことで、あらゆる可能性を開花させた。


110周年のアニバーサリーモデルは、通常のラインアップモデルをベースに、「フィラ」のもつ豊かな歴史をリブートし、限定モデルにアップデートしたモデルを発売、さらに昨秋にはバスケットボールラインのシグネチャーモデルのひとつである「Grant Hill 2(グラントヒル2)」の25周年を記念したシューズコレクションを発売した。


丸紅フットウェアでは、「他ブランドとのデザインや価格の競合に影響されにくいフィラならではの独自性のある商品群を、ターゲットコンシューマー層を明確にしながら提案していく」としており、2022年春夏シーズンはトレンドの厚底であるウィメンズモデルのDisruptor Wedge Sandal 2(ディスラプター ウェッジサンダル 2)やユニセックスサイズ展開のZ Buffer 2(ゼット バッファー 2)など、フィラらしいデザイン性の商品を打ち出している。


【GAP/ギャップ】TOSMAX

世界的なカジュアルウェアブランドのシューズが今春デビュー。ファミリー展開でコート系やキャンバスモデルなどを発売

㊧12202 3850円(税込)、㊨22201 3190円(税込)

カジュアルウェアブランド「GAP(ギャップ)」のシューズの本格発売が、今年から始まった。「GAP」シューズは、米国Gap Inc.と日本国内でのラインセンス契約を結んだ靴輸入商社のTOSMAXが、 2月中旬から靴専門店大手チヨダを始めとするさまざまな小売店の計1200店で順次販売を開始しており、好調なスタートを切っている。


デビューシーズンとなる2022年春夏は、ファミリー層から人気が高いというブランドの持ち味を生かし、メンズ、ウィメンズからキッズまで、同じコンセプトのシューズに仕上げた20デザインを提案しており、すでにチヨダの売り場では、「GAP」シューズのコーナーが展開されている。


TOSMAXでは、「GAP」のシューズで日常を楽しく、快適に過ごせるように、例えばスニーカータイプには、EVAとウレタンで2層構造にしたインソールを標準装備し、クッション性を確保しながら足入れの柔らかい履き心地に仕上げるなど、履き心地の良さにもこだわっている。2022年秋冬に向けては、とくに若年層の間で人気のビッグロゴを大胆に使い、ポップなカラーを載せたシューズを、ベーシックなキャンバスモデルやコート系モデル、ランニング系モデルで展開していく。


【HI-TEC/ハイテック】ムーンスター

ハイキングスニーカー「イーストエンド」に新色を加え、自然遊びにも使える「カワズスリップ」が登場

㊧イーストエンド 8690円(税込)、㊨カワズスリップ 8800円(税込)

イギリス発のアウトドアライフスタイルブランド「ハイテック」から、ハイキングやキャンプなどのアクティブなアウトドアシーンで十分な機能を発揮しながら、日常のファッションシーンにも使用できる新作シューズが登場している。


「EASTEND(イーストエンド)」は、90年代のアウトドアシューズのディテールを落とし込み、日常のファッションを意識した堅牢なデザイン性と、本格アウトドアに耐えうる高性能な機能を併せ持ち、オフロードからストリートまでさまざまなシーンに対応する「ハイテック」の人気ハイキングスニーカー。


アッパーには高グレードの透湿防水メンブレンを使用したDRI-HI STORMを搭載。ミッドソールには、高い衝撃吸収性をもつGRV-30を採用し、着地衝撃を70%軽減する。2022年春夏シーズンは、定番カラーのBLACKとKHAKI/GRAYに、新色としてIVORYを追加している。


「KAWAZ SLIP(カワズスリップ)」は、アッパーに一般ナイロン材の約2倍の強度をもつCORDURA(コーデュラ)を採用し、ソールにはカエルに着目して開発された防滑ラバーのGAMAHEXを搭載した。濡れた路面でのグリップ性に優れ、キャンプや森林、水場の自然遊びなどで活躍するアクティブシューズに仕上げている。


【le coq sportif/ルコックスポルティフ】デサントジャパン

「LA ローラン」を中心にしたレディススニーカーが人気。今シーズンは「LA ローヌ」や「LA ローラン SL BL」などを加える

㊧LA ローヌ 7150円(税込)、㊨LA ローラン SL BL 7150円(税込)

レディスに特化した企画のスニーカーが、スタイリッシュな外観と、日本人女性の足に合った足型および軽量性に重きを置いた商品開発で評価されている「ルコックスポルティフ」。売り場はシューズチェーン店を中心に広がり、ブランドのルーツでもあるテニスを背景に開発されたコートタイプの「LA ローラン」を中心に人気を集めている。


2022年春夏シーズンの注目モデルとして登場したのが「LA ローヌ」。コロナ禍で新たな需要として浮上してきた“ちょっとした外出”の際に便利なワンマイルシューズとしての需要にも対応するアイテムで、これまでの日本人に合うラストの採用と軽量設計による履き心地の良さを踏襲したうえ、3E相当のワイドラストで足幅が広い女性でも履きやすく、しかもスタイリッシュなシルエットに仕上げている。


「ルコックスポルティフ」のスニーカーファン層を、より若年層にも広げていくためのアイテム強化もはかっている。新製品の「LA ローラン SL BL」は、シンプルなコートタイプの「LA ローラン SL」をベースに、後足部に大胆なビッグロゴを入れたインパクトあるモデル。ブランドアンバサダーの池田エライザさんに着用してもらうことはもちろん、商品開発にも参画してもらうことで新規ユーザーの獲得につなげていく。


【MIZUNO/ミズノ】ミズノ

スポーツスタイルシューズ「M-LINE」を日常でも使いやすい価格設定にした「MLC」コレクションの訴求を強める

㊧MLC-0 1万1000円(税込)、㊨MLC-0C 8690円(税込)

「ミズノ」のスポーツスタイルシューズは、裾野を広げるための「MLC(エムエルシー)」コレクションの強化をはかっている。日本のスニーカーマーケットにおいて、普段履きとして使用するニーズが年々高まっていることから、レトロなスニーカーラインを提案してきた「M-LINE」をリニューアルし、日常でも使いやすい価格設定にした「MLC」を誕生させた。


「MLC」は、「M-LINE」を代表するモデルである「MR-1」で使っている“素足感覚”のレーシングラストを採用して、シューズがきれいに見え、かつ同じ足入れの商品として、2021年3月から直営店のみで2型を先行発売し、2022年3月から一般展開に入っている。昨年の先行発売では、手に取りやすいデザインと、薄底なのにクッション性を感じる履き心地の良さが評価された。


アイテムは、アッパーにレザーを使った「MLC-0(ゼロ)」、ナイロンを配した「MLC-00(ゼロゼロ)」、キャンバスバージョンの「MLC-0C(ゼロシー)」で各3色展開。「M-LINE」のスタート時から培ってきた洗練されたデザインとクラフトマンシップに基づいた製品づくりは変わらず、ロゴ表現を極力抑えて一般ユーザーが使いやすい仕様としている。


【new balance/ニューバランス】ニューバランスジャパン

新定番の「XC72」や「MS327」から毎月のように新色を発売。「574」を環境に配慮したモデルに仕上げたモデルもラインアップ

㊧ML574 1万890円(税込)、㊨UXC72 1万3200円(税込)

2022年春夏は、70年代、80年代のランニングシューズをモチーフとして現代にアレンジした「XC72」や「MS327」など、新たな定番となるモデルから毎月のように新色が提案されている。また、環境に配慮した素材や工程を採用したニューバランスのグリーンリーフ基準を満たした「574」などをラインアップする。


環境に優しいエコな材料と作業工程で仕上げたサステナビリティプログラム対象商品「574」を、ニューバランスのレガシーカラーで彩った“EVERGREENER PACK”の「ML574」。包み込むようなフィット感をもたらすECOGREENスエード×メッシュアッパーと、クッション性とグリップ性に優れるミッド&アウトソールが、快適な履き心地を提供する。


70年代を席巻したランニングシューズのレトロなシルエットをベースに、目を引く“ビッグN”ロゴを配したレイヤードスタイルとラギッドで厚みのあるソールユニットで、シンボリックにアレンジした「UXC72」。風合いのあるスエード/テキスタイルアッパーを、レガシーカラーで彩り、アウトソールにヴィンテージ加工を施した“WORN PACK”として展開する。


【NIKE/ナイキ】ナイキジャパン

二酸化炭素排出量を低減するためリサイクル素材を使った「ナイキ エアマックス テラス ケープ」シリーズを提案

㊧ナイキ エアマックス テラス ケープ90 1万5400円(税込)、㊨ナイキ エアマックス テラスケープ プラス 2万900円(税込)(ⓒNIKE)

ナイキは、使用済の破棄物や製造工程で発生した廃棄物から生まれたリサイクル素材を使用し、環境に配慮してデザインされたシューズを強化している。二酸化炭素排出量と破棄物をゼロにする取り組みにおいて、もっとも重要なステップは素材の選択としている。これは素材が、あらゆる製品からの二酸化炭素排出量の70%以上を占めているからであり、パフォーマンスや耐久性、スタイルを損なうことなく、できる限り多くのリサイクル素材を使用することを目標としている。


「ナイキ エアマックス テラス ケープ90」は、リサイクル素材を重量の20%以上使用し、新しいカップインソールの斑点模様は、フットウェアの製造プロセスで生じた廃棄物(スクラップなど)をリサイクルしたNike Grind素材に由来している。3本のステッチを施した快適な履き口とクレーターフォームミッドソールは、都会とアウトドアが融合したようなデザインになっている。


「ナイキ エアマックス テラス ケープ プラス」も、リサイクル素材を重量の20%以上使用しながら、未来的なデザインを実現した。ラバーアウトソールには、Nike Grind素材を使用。クジラの尻尾からヒントを得た有名なTPUアーチで構造を強化し、アイコニックなTPUフィンガーは、ヤシの木や海の波をイメージしている。


【panther/パンサー】世界長ユニオン

原点に立ち返り「デラ」を再提案し履き心地をアップデート、スピングルカンパニーとのコラボモデルも提案

㊧パンサーデラ 1万4850円(税込)、㊨パンサーGT-VC 1万9800円(税込)

2022年春夏は、再度原点に立ち戻り、2016年の当初から展開している「DERA(デラ)」を再提案していく。また、新色モデルとレディスのみのカラーを提案するとともに、モデル自体のリニューアルも行っている。その「PANTHER DERA」は、アイコニックなデザインはそのままに、素材、パターン、設計を見直し、履き心地をさらに向上させた。定番色のホワイト、ネイビー、エンジに、新色のベージュ、グレー、ブラックを加えて全6色展開になった。


リニューアルのポイントは、インソールをクッション性と通気性に優れ、リサイクルラバーを配合したオーソライトとEVAの2層式にすることでコンフォート性を確保。また、アッパーの設計を見直すことで、フィッティングも向上した。さらにスエードやナイロンの素材を見直し、ライニングのウレタンフォームの厚みを調整することで、履き心地もアップデートしている。


新製品として登場したのが、スピングルカンパニーとの協業モデルの「PANTHER GT-VC」。パンサーGT デラックスのデザインを引き継ぎながら、スピングルムーヴのラストを使用している。スエードの質感とカラーリングにこだわったうえ、シュータン裏にダブルメッシュを使用して履き心地を向上。インソールには、スピングルカンパニーとの協業の証であるロゴを印字。“manufactured by ~”というシリーズとして提案している。


【PATRICK/パトリック】カメイ・プロアクト

130周年を機にブランドのアーカイブに再着目、環境を意識した取り組みから生まれたモデルも発売

㊧マラソン78 1万5400円(税込)、㊨ウミノクツ 1万9800円(税込)

2022年でブランド誕生130周年という長い歴史を持つ「パトリック」は、改めてブランドのDNAを大切にしたアーカイブモデルをアップデートさせた商品を発表している。また、日頃からの取り組みとして、環境に負荷のかからない素材の選定や、リペアサービス(一部商品)を行っており、森や海の環境を意識したスニーカーも各団体と協働で発表している。また、2010年からは、ゴルフシューズも企画販売しており、今後はアパレルラインも含め、さらにゴルフカテゴリーを強化していく。


「MARATHON78(マラソン78)」は、ブランド誕生130周年の記念モデルで、1978年のロードランニングシューズを再現した。現在の人気モデル「MARATHON」のデザインベースとなったもので、レトロな雰囲気を表現するため、アッパーに高密度で柔らかいソフトナイロンを採用し、柔らかい足入れを表現している。


「UMINOKUTSU(ウミノクツ)」は、福島・三陸の水産業のリーダー達からなる「フィッシャーマンズ・リーグ」との取り組みにより完成されたモデル。フィッシャーマンズ・リーグが問題提起をする海洋プラスティックゴミ、その廃棄漁網を原料の一部にしたリサイクルナイロンを採用している。さらにこのナイロンは撥水対応で、レトロなデザインのアッパーに厚めのソールで仕上げている。


【PUMA/プーマ】】プーマジャパン

厚底モデルが若い女性層に人気。春夏は「メイズ グロー ウィメンズ」「スリップストリーム ロウ レトロ スネーク」などに注力

㊧スリップストリーム ロウ レトロ スネーク 1万1000円(税込)、㊨メイズ グロー ウィメンズ 1万2100円(税込)

ウィメンズでは、ここ数年、厚底スニーカーがファッションアイテムとしてトレンドになり、厚底スニーカーの「Mayze(メイズ)」や「CALI WEDGE(カリウェッジ)」「SUEDE MAYU(スウェード マユ)」などが人気となっている。春夏シーズンは、ガールズグループのNiziUを起用したキャンペーンを行い、若い女性に対する訴求を強化している。


「メイズ グロー ウィメンズ」は、力強いシルエットが特徴で、個性を大事にするパワフルな女性に向けて誕生したモデル。過去のアーカイブとプーマ クラシックのモデルからインスパイアされたデザインで、快適な履き心地でありながらボリューム感ある厚底ソールで現代的なシルエットに仕上げている。3層で構成されたミッドソールが最大の特徴で、履き口は着脱しやすいダービー仕様になっている。


「スリップストリーム ロウ レトロ スネーク」は、プーマのデザイン開発の歴史を代表する“アニマルパターン”を通常のクオーターパネルではなく、アイレットベースやヒールカウンター、トゥバンプに使用することで新たな魅力をまとった1足。1988年にスリップストリームのライフスタイルモデルで登場したスネーク柄を現代風にアップデートしている。


【SPINGLE MOVE/スピングルムーヴ】スピングルカンパニー

ブランドデビュー20周年を記念した復刻スニーカー「SPM-10011」「SPM-1002」の2モデルを発売

㊧SPM-1001 2万900円(税込)、㊨SPM-1002 2万2000円(税込)

今年は「スピングルムーヴ」誕生20周年ということで、過去の人気モデルを厳選し、2008年発表の「SPM-221」をドライビングシューズとして再構築した「SPM-1001」と、2003年発表の「SPM-501」を異なる3種類の革を組み合わせて仕上げた「SPM-1002」の2モデルを、新たなアレンジで再構築した復刻スニーカーとして発売している。


「SPM-1001」は、ミッドカットだった「SPM-221」をローカットに変更、アッパーのメイン素材を牛革からカンガルー革に変更したドライビングシューズ。スエードに直接、糊を塗り、ソールのゴムを巻き上げながらアッパーに接着することで、ドライビングシューズに求められる屈曲性や底の薄さ、外甲側の強化を実現。裸足で履くことも考慮し、インソールにクールマキシム、ライニングにはキャンブレルを採用している。


「SPM-1002」は、現在、アッパーに使用している3つの素材(カンガルー革、牛スムース革、牛ベロア革)で再構築しモダンに仕上げた。アイボリーカラーのフォクシングテープには、コーポレートカラーのオレンジとグリーンのラインを配している。20周年記念モデルは特別の靴箱で販売し、特製シューズバッグと本革製ルームシューズ付き。


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