「デサント」ランニングにフルマラソンにも対応するDELTA LDが新登場
グローバルプロジェクトから生まれた長距離用の勝負シューズ
デサントジャパンは、新しいランニングシューズ「DELTA LD(デルタ エルディー)」を新発売した。DELTAは、「デサント」ブランドのアパレルでスイスやイギリスのトライアスロンチームをサポートしていることを土台に、グローバルプロジェクトで開発を進めているシリーズ。トライアスロンにおいて、スイム、バイクの後、疲れている状態で臨むランニングでストライドが狭くならないようにする機能を付加したシューズの開発がベースになっている。
2019年11月、DELTAシリーズ第1弾として発売されたDELTA TRI OP(デルタ ティーアールアイ オーピー)は、トライアスロン競技でのラン(10㎞)を走るのに特化するという「ニッチのなかの究極を求めた」シューズ。疲れると狭くなりやすいストライドが維持できるように、織物をベースに加工した特殊プレートを配し、それを活かすための衝撃吸収性と反発性を兼ね備えるミッドソールを合わせた“DELTASYSTEM(デルタシステム)”を搭載する。
そして今回、新たに商品化されたのがDELTA LD。トライアスロン競技で42.195㎞のランがあるアイアンマンレースにも対応でき、トレーニングからフルマラソンにも使える長距離用モデルとして誕生させた。サイズ展開は22.5~28.5㎝。カラーはネイビー/レッド、ブラック/ソレイユオレンジ、レッド/ホワイトの3色で、価格は1万7600円(税込)。
DELTASYSTEMで疲れた足をアシスト、絶妙なフィット感を生み出す
デサントジャパン デサントマーケティング部門デサントマーケティング1部フットウェア課の林亮誠さんはDELTAシリーズ、そしてDELTA LDの開発経緯について次のように語る。
「DELTAシリーズの開発の根幹にしているのは、このシューズを使うアスリートのニーズを徹底的にピックアップすること。DELTA TRI OPの商品化の際にもアンケートから得られる情報を積み上げ、機能をデザインで可視化することに努めました。シューズのデザインから入るのではなく、排水や足あたりの良さ、フィット感などを突き詰めていった結果が形になる、というイメージです」
「アスリートから寄せられたシューズに求められる機能ポイントは、①疲労状態のなかでランニングをアシストして欲しい、②クッション性と反発性の両方の機能が欲しい、③ランニング中の足への負担を軽減したい、④アッパーにサポート性、フレキシブル性が欲しい、という主に4つのポイントに絞られました。
とくに“疲れた時にアシストしてほしいが、走り方は変えたくない”“少しの断裁や縫製が裸足で履く際や長距離のレースの際に、あたりとして気になる”という意見が多く出ました。そこで、DELTA LDの開発にあたってこだわったのが、上記の2つの要望を解決するための新しいソール構造とアッパー構造です。