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2023年02月04日

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連載【いちがいもんの独り言53】機能を謳う靴をアパレル店や雑貨店で売るのはお客様のためにはなりません

ゴアテックスファブリクスを搭載したシューズ

○○に良いという靴をアパレル店で買った女性が来られました。「この靴を履いても辛くて快適ではない。靴を選んで欲しい」と。


その女性の足長は24㎝もなく、足囲も2E弱。それなのに男性用の4Eの24.5㎝を買わされていました。靴はお店の方に選んでもらったそうです。「うちは沢山売っているので表彰された」とも言っていたそうです。もちろん履き方の指導もなし。


この女性は当店へ来て、同じブランドの女性用の3E表示の24.0㎝を購入されました。今までの何が問題か、靴選びとともに履き方の重要性を説明、指導しました。もちろん、うまくできているか、再度の来店をお願いします。


もし、このお客様が当店に来られなかったら、アパレル店に対しての文句ではなく、「このメーカーの靴は高いのにダメだ!」と周りに口コミされていたでしょう。


アパレル店や雑貨店で靴を売ってはいけないとは言いません。服飾雑貨として販売してください。服や雑貨と同じ感覚で靴を売られては、靴で困っているお客様にとっては、たまったものではありません。靴業界の方々は理解できると思います。


百歩譲って、せめて、靴や健康を謳っている靴を、それらしく売るのはやめていただきたいです。メーカーも健康に関わる謳い方をしている靴を、そのようなところに卸すのは、売上げにはなりますが、お客様には不誠実です。


機能性をメインに謳う商品は、ゴアテックス社のスタンスを見習っていただきたいです。ゴアテックス社は、ゴアテックスメンブレン(防水透湿素材)を使うすべてのメーカーの最終商品に、高い品質基準を定め、それを厳しくチェックしている。基準に達しないと使用を認めない。そのように、ユーザーに渡るまで品質を徹底管理することで、お客様からダントツの信頼を得ています。


私がメーカー勤務時代、ゴアテックス商品の開発・生産管理、そしてゴアテックス社とのやりとりをしている頃、素材メーカーが徹底して最終商品にまで介入してくることは、他社ではまったくありませんでした。その徹底したブランドを高める姿勢を知っている私にとっては、透湿防水といえばゴアテックスです。


シューズメーカーもそうなっていただきたい。期待しています!


【松下誠氏のプロフィール】
シューズコンフォートアドバイザー。広島県福山市でシューズの販売を通して足と靴に関するアドバイスを行っている「シューズラボCue(キュー)」を経営。なお、“いちがいもん”とは広島の方言で「頑固者」を指す。


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