「まいどなニュース」で取り上げられたユニクロ英断の記事
先日、このような記事が載っていました。売れないからって「KIDSコットン前あきクルーネックボディスーツ(半袖)を廃番にしないで」という重度心身障害児や自閉症児を持つママたちの声にユニクロが5日後に英断…。
それに対して、「声って届くんだ」「なくてはならない商品だった」と感動の声…。
160㎝までロンパースを揃えているユニクロ。以前から凄いなあと思っていました。企業理念が問われる現代に、とても好印象です。
それに対して靴業界はどうでしょうか。とにかく簡単に、たくさん売れることを優先していないでしょうか?
身体や健康に影響がないのなら、とくに何も言いません。しかし、簡単に売れることを優先する商品は、すべての人にとは言いませんが、観察していると身体に悪影響を与えていることがわかります。
どこも同じような、幅広・柔・フカフカ・スポッ・のオンパレードではなく、しっかりした細身の靴・婦人スモールサイズ・折り返しベルトの子ども靴など…、数は出ないけど必要な人がいます。少品種でも構成していただきたい!
多くの足数のロットを必要とする海外生産が主流の現在、大量には出ないけど必要な製品こそ、国内で生産されることを望みます。靴屋だけではなく、足と靴に精通された医師の方もそう望まれていると思います。
このままでは、真面目に接客している小売店は、なんとなく良さそうなイメージの海外の靴ばかり売るようになるのではないですかね。もうなってるって…(-.-;)。
自社の企業理念をよ〜く見直して、行動を起こしてほしいですね。
【松下誠氏のプロフィール】
シューズコンフォートアドバイザー。広島県福山市でシューズの販売を通して足と靴に関するアドバイスを行っている「シューズラボCue(キュー)」を経営。なお、“いちがいもん”とは広島の方言で「頑固者」を指す。