「FILA」グローバルアンバサダーを務めるヘイリー・ビーバー㊧とハン・ソヒ㊨
伊藤忠商事は、イタリアのスポーツブランド「FILA(フィラ)」の中核カテゴリーであるシューズ・アパレルの企画・製造・販売を行うIFJ(東京都港区、村岡敬介代表取締役社長)を今年2月に設立した、と3月15日(金)に発表した。
伊藤忠商事は、2006年にFILAのアジアの重要拠点である日本市場におけるマスターライセンス権を取得し、現在はシューズやアパレルを始め16カテゴリーの商品をサブライセンシー各社とともに展開している。
FILAは、1911年にイタリアのビエラで生まれたスポーツブランドで、イタリアならではのスタイル・情熱・創造性やデザイン性を今に引き継ぎ、スポーツを楽しむ消費者に愛されるブランドを目指して成長を続けてきた。また、FILAはグローバル戦略の一環として、著名クリエイティブディレクターのレヴ・タンジュ氏を起用したモダンスポーツウェアライン「FILA+」を立ち上げるなど、新たなステージに立つための積極的な投資を推進している。
今後は、IFJが中核カテゴリーであるシューズとアパレルのサブライセンシーとなり、2025年春夏シーズンから展開していく。伊藤忠商事がもつブランドビジネスに対する幅広い知見やネットワークを活用したハンズオン経営のもと、IFJがシューズとアパレルが一体となったコレクションを企画・製造し、販売面では従来からの卸売に加えて、ブランドのアイデンティティを明確に発信する直営店の展開など、FILAの価値向上に向けた投資を本格化していく。一方、バッグや帽子等の他のカテゴリーについては、伊藤忠商事が引き続き既存のサブライセンシー各社と連携して取り組んでいく。
伊藤忠商事は、スポーツ関連ビジネスのさらなる拡大を重点戦略の1つと位置付けており、歴史ある世界的な有名ブランドであるFILAのビジネス拡大を一層進め、5年後に全カテゴリー合計で小売販売価格ベース500億円の売上げを目指す。