2021年10月18日 いちがいもんの独り言 連載 連載【いちがいもんの独り言㊸】シューズメーカーが本気で室内履きをつくったら良いのになぁ。 一昨年、テレビ東京系の番組「ガイアの夜明け」で、室内履きの開発物語を放送していました。実際、靴を売っていると、お客様に信頼されている靴屋は必ず、室内履きについても、「良いのはないですかと」相談を受けているはずです。 ただ、室内環境や身体の具合が皆さん異なるので一概には言えませんが、私見では今、市場に出回っているものは、“帯に短し、襷に長し”のように思います。スリッパやソックスやサンダルの延長のようなものばかりに感じます。 写真のシューズは外履き用ですが、価格の割に良くできていて、スリッポンの割にはフィット感と安定性が良いです。ただ、ソールが室内で履くには向いていません。このアッパーで、室内用のソールがついていたら良いのになぁ、と思っています。 シューズメーカーがノウハウを使って、本気でこのジャンルの室内履きをつくれば、先行のスリッパや下着メーカーが作っている市場を超えられるのに…。なんてこったぁ〜、本気で取りに行こうとしないなんてもったいない。現行の売上げにまんまプラスαなのに。なんでわからんのかなぁ〜、と思います。 メーカーもいろいろお医者さんに監修してもらっているんだから、室内履きについても相談してみたらどうですかねぇ。 【松下誠氏のプロフィール】 シューズコンフォートアドバイザー。広島県福山市でシューズの販売を通して足と靴に関するアドバイスを行っている「シューズラボCue(キュー)」を経営。なお、“いちがいもん”とは広島の方言で「頑固者」を指す。