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2024年04月27日

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「オールバーズ」が世界初のネット・ゼロカーボン・シューズ「M0.0NSHOT」のプロトタイプを発表――2024年春に発売を予定



「Allbirds(オールバーズ)」を展開するAllbirdsは、世界初のネット・ゼロカーボン・シューズ「M0.0NSHOT(ムーンショット)」の開発に成功し、そのプロトタイプを6月27日にデンマーク・コペンハーゲンで開催された「Global Fashion Summit」で初公開した。


オールバーズ共同創業者のTim Brown(ティム・ブラウン)氏は、Global Fashion Summitのステージでこのシューズを発表し、会場にいる人々と世界に向けて、誰でもカーボンネガティブなシューズやアパレルが作れる可能性を示唆。M0.0NSHOTの素材、製造、輸送、廃棄、カーボンフットプリント計算などの各工程を詳細に説明したツールキット「Recipe B0.0K」を作成し、その手法をオープンソース化した。


このツールキットは、Global Fashion Summitの参加者に配布され、現在は英語版のみだが、同ブランドのウェブサイト上で誰でもダウンロードでき、実践できるようデジタルで提供されている。日本語版は、今後、公開される予定。


Tim Brown氏は「オールバーズにとっては小さな一歩だが、他の企業が参加すれば、ファッション業界にとって大きな飛躍となるかもしれない。宇宙開発競争とは異なり、これはリレーであり、私たちは皆、同じ側にいる。M0.0NSHOTはオールバーズの最大の功績だが、他の人が行動を起こさなければ意味がない。だからこそ私たちは、他の人がバトンを受け取り、前進できるように、私たちの学びをオープンソースにする必要があった」と説明した。


2024年春に販売予定のM0.0NSHOTは、同ブランドが創業以来、事業や製品において体系的にカーボンフットプリントを削減することに注力してきた、長年の努力の集大成。2018年には、カーボンネガティブなサトウキビ由来のグリーンEVAを使用したミッドソールフォーム「SweetFoam」を生み出し、M0.0NSHOTで使用する新しいフォームに反映させた。そして2020年、ファッションブランドとして初めてカーボンフットプリントを商品に表示し、その1年後にはアディダスとのパートナーシップを発表し、その時点で世界で最も低炭素なシューズである「Adizero x Allbirds」を共同開発した。


そしてオールバーズのイノベーションをつかさどるフューチャーズチームは、2022年にネット・ゼロ・カーボン・シューズのチャレンジに挑み、ブランドのこれまでの学びをすべて活かして「M0.0NSHOT」をデザインし開発に着手した。


アッパーは、レイク・ハウェア・ステーションから調達したカーボン・ネガティブな再生型農業ウールを使用。ミッドソールには、サトウキビを原料とし、超発泡で成型したカーボンネガティブなバイオベースミッドソール「スーパーライトフォーム」を特別仕様で採用した。アイレットやロゴは、マンゴーマテリアルズ社との提携により、メタンから生成されたプラスチックを使用し開発した。


そしてパッケージは、カーボンニュートラルな素材であるサトウキビを原料としたポリエチレンで真空包装し、輸送時の重量とスペースを軽減。輸送では、バイオ燃料での海上輸送や、港から倉庫間の輸送時の使用燃料を配慮する。


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