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2022年12月04日

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「オニツカタイガー」がサボテン由来の素材を20%以上使った「メキシコ66 カクトフル」を開発――来年1月から世界各国で1万足を発売へ

メルバ・プリーア駐日メキシコ大使㊧と庄田良二オニツカタイガーカンパニー長㊨(駐日メキシコ大使館で行われた発表会で)

オニツカタイガーカンパニーは、「オニツカタイガー」がファッションブランドとして復刻してから20年を迎えることを記念して、ブランドを代表するアイテムのひとつである「MEXICO 66(メキシコ66)」をベースに、サボテン由来の素材を20%以上使った「MEXICO 66 CACTFUL(メキシコ66 カクトフル)」を開発、その発表会を駐日メキシコ大使館で開いた。


この素材のベースは、メキシコのAdrian and Marte(エイドリアン アンド マルテ)社によって開発されたメキシコ産のサボテンの繊維などを使用したバイオ素材「DESSERTO(デザート)」。2021年10月、オニツカタイガーカンパニーは、Adrian and Marte社にコンタクトを取って共同開発をスタートし、素材の物性試験やサンプル作製、染色など、約1年をかけて商品化できる段階までこぎつけた。


メキシコ66は、1968年のメキシコ五輪のためにつくられたリンバーアップというシューズに、メキシコラインというストライプを付けた、当時としては画期的なトレーニングシューズに由来する。発表会で庄田良二オニツカタイガーカンパニー長は、「“メキシコ”という共通のルーツがあるサボテン素材に機能性と親和性を感じ、このプロジェクトをスタートさせた」と語った。


さらに「最初にサボテンを見たときは、オニツカタイガーの求めるデザイン性と高い品質基準や快適性に適合させることは難しいのではないかと感じた。しかし、両者による長期間にわたる検証やサンプル作製を重ねた結果、耐久性に優れ、製造過程での二酸化炭素排出量はアニマルレザーに比べて84.8%削減させる特徴をもち、さらにアニマルレザーでは出すことが難しい美しい色合いと柔らかな風合い、シューズとしての安全性と軽量性を実現した素材を開発することができた」と述べた。


「MEXICO 66 CACTFUL」は、アッパーのメイン素材にサボテン由来の素材を使ったほか、シューレースやライニングなどもリサイクルポリエステルといった環境に配慮した素材を使用している。アイテムは、アッパーからソールを淡いカラーのワントーンでまとめたホワイト、イエロー、ブルー、パープル、グリーンの5色を用意。サイズ22.5~30.0、31.0㎝で、価格は1万6500円(税込)。2023年1月から日本を始め世界各国で1万足を販売する。


庄田オニツカタイガーカンパニー長は「これまでもオニツカタイガーは、シューズ工場で出る断材などを使用したリサイクルレザーやリサイクルヌバックの使用、オーガニックコットンを採用したアパレルやシューズ、撥水機能についてはフッ素化合物ではないものを使うなど、さまざまな環境に配慮した取り組みを行ってきた。今後も、サボテン由来を始め、環境に配慮した麻素材やその他の環境に良い原料や素材の採用を検討していく。


今回のサボテン由来の素材は、Adrian and Marte社や駐日メキシコ大使館など、さまざまなステークホルダーに支えられて実現したもの。今後、社会にこの素晴らしい素材が広がるように、今回開発した素材に関する知見は、オニツカタイガーだけでなくさまざまな企業やブランドが使用できるようにしたい」と語った。


また、メルバ・プリーア駐日メキシコ大使は次のように述べた。「サボテンは、国旗にも描かれているようにメキシコを象徴するもの。それが、オニツカタイガーのようなサステナビリティ意識が高いブランドがファッションアイテムに取り入れてくれることを嬉しく思う。サボテンは、メキシコでは観賞用だけでなく、食用としても使われる。食べられるサボテンはスーパーや市場で簡単に手に入り、テキーラといった有名なアルコール飲料やジュースとしても飲まれ、さらに髪や肌のための化粧品としても活用されている。また、サボテンは栄養価も高く完全食品いえるほどの食品で、国連の食料農業機関がサボテンの消費を宣言さえしている。また飢餓と貧困に関するSDGsの項目を達成するためにも、こちらの消費が推奨されている」


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